年度代表馬 ジェンティルドンナが受賞し

年度代表馬

ジェンティルドンナが受賞したようです。
今年の投票はどうなるのかある意味注目
していました。
自分の中では1999年の形に似ているから
です。

1999年の年度代表馬はエルコンドルパサー。
特別賞にスペシャルウィーク、グラスワンダー
が選ばれた年です。

1度も国内レースを走らずに、年度代表馬を
受賞したエルコンドルパサー。

国内の中長距離G1の全てに出走し、天皇賞
春秋連覇、JC優勝。両グランプリ2着の
スペシャルウィーク。

この年、エルコンドルパサーに投票して記者
の方々はある意味てま自国の競馬を否定した
ようなものでした。

インターネットや様々な交通機関の発達に
より『世界』はますます身近なものになって
います。

この流れは今後加速していくでしょう。

しかし、流れに身を任せていては当然ながら
漂流してしまいます。

だからこそ、帰る場所をきちんと認識しな
ければいけません。

あの年、エルコンドルパサーに投票した方々は
自らの立ち位置を、帰る場所を認識していた
のでしょうか？

『国際化』とはただ、諸外国の技術や文化など
を取り入れることではありません。

自国の文化などを誇りを持ち、他国の文化に
対しても尊敬の念を持って受け入れていく
ことです。

あれから15年の月日が経ちました。

日本馬は毎年、海外の競馬に参戦するように
なり、今年の凱旋門賞では3頭も出走となり
ました。

そして、IFHAの発表するロンジンワールド
ベストホースランキングで首位を取る馬も
出現しました。

ジャスタウェイ
ドバイDF、安田記念、JC2着、中山記念

ジェンティルドンナ
ドバイSC、有馬記念、天皇賞秋2着

この成績を考えると1999年の出来事がなけ
れば、有馬記念>安田記念の格を考えると
ジェンティルドンナだろうと予測していました。

しかし、エルコンドルパサーの件があり、
レーティングをどの位考慮するのかが、
正直分かりませんでした。

むしろ、JCにロンジンが協賛したことで
レーティングを意識してくるのでは
ないかと考えていました。

そういう点で今年の年度代表馬の結果内容は
興味深いものです。

1999年にエルコンドルパサーに投票し、
今年、ジェンティルドンナに投票した
記者の方は投票率を考えると必ずいる
はずです。

自国の競馬を1度否定し、今年は国際的な
目安となるレーティングではなく、否定した
自国の競馬の格を尊重した考え方。

どのように考えているのか拝聴したいものです。