ハープスターを思い出す頃

桜花賞を生で見ていなかったせいもあるんでしょうけど、自分の中でハープスターが一番印象に残っているのはオークスなんですよね。すんでのところでヌーヴォレコルトに勝つことが出来ませんでしたが、間違いなくあのオークスは名勝負だったと思います。

ただ、凱旋門賞には個人的には挑んでほしくなかったなという思いはあります。ハープスターにとって2400は限界距離ギリギリだったと思うんです。本質はマイルのスピード系で、1600〜2000くらいであったならば、おそらくジャスタウェイ相手でも引けを取らなかったでしょう。勿論万全だったなら去年のヴィクトリアマイルを獲っていたはずで、そうすると歴史が大幅に変わったいた可能性すらあったと思います。

しかし、2400を名勝負といえるレベルで走ってしまったハープスターには単なる名牝であることを許されず、その道程は大きく揺れ動いてしまいました。今年のヴィクトリアマイルを見て、はたしてハープスターは何も思ったでしょうね。

なお、念の為に追記すると、自分はハープスターの現役当時はヌーヴォレコルトのファンで、結構判官贔屓していたところもありました。勿論今でもヌーヴォレコルトを応援する気持ちは変わりありませんが、現在の状況を鑑みるにハープとヌーヴォの立場がもし逆だったなら、と思わずにはいられないところもあります（二頭の適正距離は対極だと思っていますので）。