シングウィズジョイの故障に思う、ＴＶ放送の在り方

一言でいえば、情に流されすぎず淡白になりすぎず、すっと流していくのが理想でしょう。

昨日のフジテレビの放送を見ている限りでは特に問題はなかったように思います。日頃『えこひいきかも』と思えるような演出過剰が見られる番組ではありますが、突発的な出来事に対しての対処はマニュアル通りの模範的対応だったかなと思いました。

シングウィズジョイの故障は誰がどう見ても『ただ事ではない』故障ではありましたが、あの放送中の時点でははっきりとしたことはわかりませんでしたし、情報も錯綜していました。そんな中で故障のことばかりに気を取られていてはレースの情報が伝わらないですし、かと言って何も触れずに番組を進めたらあまりに冷たい印象を与えます。限られた時間で、正確かつ情に流されない情報提供を心掛けるとしたら、ああいう形にならざるを得ないかな、と思います。

アナウンサーだって人間です。シングウィズジョイやルメール騎手を案ずる気持ちはあったでしょうが、そこでそればかりに囚われていては司会は務まらないでしょう。むしろ多少冷たいかなと思われるくらいに接するくらいがプロらしくていいのではないでしょうか。