中庸の精神

辞書で引くと「かたよることなく、常に変わらないこと。過不足がなく調和がとれていること。」とあります。
偏らない見方というのは、難しいものです。私も常日頃から心掛けていますが、どうしても何処かに小さな偏りが気づかないうちに生まれ、気が付いたら大分偏った見方をしているということがままあります。

ファン心理にも同じようなことが言えますよね。自分としてはたた一途に馬のことを応援していたはずなのに、いつしかその純粋さが失われていき、本来の立ち位置を見失ってしまう、自分の意志にそぐわないものを排除しようとしてしまう。誰しも経験のあることだと思います。

私はそれ自体を責めようとは思いません。胸を張って自分は中庸だと言える人間なんて、世の中にはほとんど存在しないと思っています。けれど、その精神だけは忘れてはいけないとも思います。中庸な人間なんていないからと開き直って、自らの立ち居振る舞いを省みようともせず、自らの意志を押し付けようとする。そういう人間の意志こそ、責められるべきだと思います。

なんでこんなことを書いているかというと、サトノダイヤモンド板の混乱で改めて自分のスタンスを問われたような気がするからです。自分としては極力偏らない見方をしているつもりでしたが、それでも見る人が見れば片一方に肩入れしているように見えてしまっている。改めて反省した次第です。

完全に偏らない見方をすることなんて自分にはとても無理ですが、その精神だけはこれからも忘れないようにしたいものです。