日本ダービー　現時点での予想

昨日の消去法で残った６頭の評価

アドミラブル→青葉賞１着は過去１０年で【０−２−０−８】（青葉賞組全体でも２着２回　３着２回）と善戦はしているものの分は良いとはいえない。また、９月デビュー馬の成績も２着１回３着１回と強調できる所はない。キャリア４戦馬の成績が【１−１−１】というのも気掛かり。レース内容に関して不満はないものの、総じて有利なデータは少なく、人気することも考えると押さえ評価止まりか。

アルアイン→皐月賞馬１着の過去１０年は【２−１−２−４】と、全体の半分が馬券に絡んでいて流石の貫禄。また、１０月デビュー馬の成績は【６−５−４】と圧倒的な成績を残しているのは大きな強調材料。キャリアも５戦と標準的で、東京コースの経験こそないものの有利な材料は多く、二冠の可能性も充分ありえる。

カデナ→皐月賞で３番人気を大きく裏切る９着。しかし皐月賞４着以下からの巻き返しは、１番人気１４着から巻き返して頂点に立った０９年のロジユニヴァースを始め結構多く例があり、有利とはいえないものの可能性はゼロではない。９月デビュー馬の成績は前述の通り良くないが、キャリア６戦馬の成績は【３−４−５】と優勢。東京コースの経験もあり、逆転の目は十分。人気が薄そうなら狙い目。

スワーヴリチャード→こちらも皐月賞２番人気６着からの巻き返しを期す。キャリア５戦馬の成績は【３−３−２】と優秀。東京で重賞（共同通信杯）も勝っており、期するところはあるはず。気掛かりは残った馬の中で唯一の２勝馬である点。９月デビュー馬で、取りこぼしも結構あることから、ある程度人気するならば頭ではなく押さえに回す手も。

ダイワキャグニー→今回唯一のプリンシパルＳ組でかつ重賞未勝利未連対馬。重賞未連対馬がダービー馬券圏内に入った例は過去１０年で０と壊滅状態にあり大幅にマイナス。プリンシパルＳ組の成績自体も過去１０年で３着１回だけと別路線組では一番悪い。狙うには少々厳しいが、東京コース３戦３勝の実績を買うなら最後の押さえにする手はある。

レイデオロ→ホープフルＳからぶっつけで挑んだ皐月賞は５着（５番人気）と微妙なライン。キャリア４戦の浅さは気がかりなものの、１０月デビュー馬の成績は前述の通り圧倒的なものがあり、また東京コースの経験もあるのも心強い。叩き２戦目で上昇が強く見込まれることもあり、人気サイドでは信頼性は高い部類に入るはず。

結論：◎は皐月賞馬アルアイン。全体的に見てマイナス材料が最も少なく、かつ強調点が多いアルアインの２冠達成に期待。○は成績が優秀な１０月デビュー馬で、叩き２戦目で上昇が見込まれるレイデオロ、僅差の△に皐月賞９着からの逆転を期すカデナを据える。以下▲スワーヴリチャード、▲アドミラブル、☆ダイワキャグニーの順。