競輪
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2017/06/22 18:49
改めてキタサンブラックを考える
これまで今年の宝塚記念の出走馬をシャケトラ、人気上位グループ、人気下位グループと評価してきました。残されたのはキタサンブラックただ一頭です。
言うまでもなく恐らく現時点での日本最強馬であり、今年の春も大阪杯、天皇賞(春)と連勝、今年から創設された春古馬三冠獲得にリーチを掛けている状況です。クラリティシチーを除く９頭は既に一度以上キタサンブラックと対決し、いずれもその後塵を拝している馬ばかり。メンバー中唯一先着されているゴールドアクターにも通算成績では大きく勝ち越しており、スキは全く無いかのように感じられます。
キタサンブラックの持ち味は、その強烈な先行力に尽きると思います。初Ｇ１勝利となった菊花賞こそ乱ペースに耐えて耐えて差し切るという競馬でしたが、この時の耐えて差し切った経験が現在の先行策にも生きていて、どんな展開・ペースにおいても自分のリズムを堅持し、逃げ馬がいれば豊富なスタミナにモノを言わせて押しつぶし、早めのスパートで並走する馬を引き剥がし、長く良い脚を続くことで後続の差し追込を封じ込める、と全くスキらしいスキを見せない走りを実現させました。
４歳まではどちらかと言えばスローペースな展開が多く、早い時計勝負になったら対応できないのではないかという疑問もありましたが、今年の天皇賞(春)ではかのディープインパクトが記録したレコードを大幅に更新する走りを見せて、その疑念を晴らすことに成功しました。
道悪状態での走りについては未だ重馬場での出走経験はなく未知数な部分が多いものの、昨年の宝塚記念では稍重の馬場の中をハイペースで先行し、それでも３着に粘っているためある程度まではこなせるというのが偏らない見方でしょうか。
キタサンブラックとて生き物です。何かがあって負けるということは当然有り得るでしょう。しかし、その力は既に普通の馬を大きく凌駕しているのもまた事実かと考えます。５歳にして未だ進化を続けるキタサンブラック。今回はどんな走りを見せてくれるのか、非常に楽しみにしています。
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