スワンステークス　『過去１０年の傾向』と『予想』

・１番人気の信頼度は東の富士Ｓ同様かなり低く【２−１−０−７】、とても信頼に足る数値ではない。成績が良いのは２〜４番人気で、過去１０年【６−４−３−１７】とほぼ半数の馬が複勝圏内に入っている。また、ふた桁人気の馬が過去５回馬券に絡んでいる（勝ちはなし）ため、２〜４番人気の馬を軸にして思い切った穴狙いも買い方としては考慮に入る。
・３歳馬の成績は富士Ｓに比べるとやや落ち【３−１−１−１６】。優勢なのは４歳馬で【４−４−４−１９】。５歳以上馬は【３−５−５−１２４】なので、最低でも頭は３〜４歳馬から選びたい。なお、毎年牝馬の挑戦があるが成績は【１−０−２−２３】と芳しくないため、買う際は注意。
・逃げ馬が案外強いレースで、４コーナー通過時に先頭で走っていた馬の成績は過去１０年【３−２−２−３】。逃げ残りには要注意。
・枠番で見てみると、特に馬番１０〜１２番に入った馬が好成績で過去１０年【７−４−０−１９】。反対に馬番１〜４番の馬は【１−２−２−３５】と不調。外寄りの枠番が『買い』といえそう。
・過去１０年間で見てみると安田記念などからの休み明けの馬よりはスプリンターズＳやポートアイランドＳなどを叩いた馬の方が好成績を上げている傾向がみられるが、最近５年間ではスプリント路線とマイル路線の棲み分けが進んだためか、安田記念からの直行組の成績が上昇していて少しずつ傾向が変化している。このため、休み明けと言えども割り引く必要はあまりないとも考えられる。
・上記に関連してか、前走が１２００ｍ戦だったという馬の成績はあまり芳しいとはいえず、直近５年で前走が１２００ｍ戦だったという勝ち馬は出ていない。
・マイルＣＳを見据えての乗り替わりも多く見られるが、勝った例は案外多くなく頭として考えるなら割引材料（２〜３着を狙うならば大目に見てもいい）。
・重賞経験はここでも重要で、過去１０年間でここが重賞初勝利となった馬は０７年のスーパーホーネットのみ。勝ち馬は実績馬からチョイスしたい。

［消し馬］
・前走がＯＰ特別以下の１２００ｍ戦で１着以下の馬【０−０−０】→ダイシンサンダー、ティーハーフ、ヒルノデイバロー、フミノムーン、ラヴァーズポイント
・前走Ｇ３以下のレースで５番人気以下かつ５着以下の馬【０−０−０】→アルマワイオリ、ダイシンサンダー、ティーハーフ、トーキングドラム、トーセンデューク、トウショウビスト、ベステンダンク
・古馬と対戦したことのない３歳馬【０−０−０ー６】→カラクレナイ、ミスエルテ
・外国人騎手に乗り替わる馬【１−１−１−１２】→カラクレナイ、キャンベルジュニア、サングレーザー

［残った馬］→ジューヌエコール、セイウンコウセイ、ダノンメジャー、ビップライブリー、ムーンクレスト、レッツゴードンキ

結論：前走函館ＳＳでセイウンコウセイを破ったジューヌエコールの若さと勢いを評価して本命。対抗には逃げて一発の可能性があるダノンメジャーを推したい。一番人気が予想されるレッツゴードンキは抑えまで。以下セイウンコウセイ＞ビップライブリー≧ムーンクレストの順だが、枠番を見て考慮を加えたい