マイルＣＳ　『過去１０年の傾向』と『予想』

・一番人気馬の成績は［２−３−２−３］と安定せず、馬券に絡むかどうかは五分五分で信頼性に欠ける。一方で２〜４番人気の成績も［５−５−２−１８］とパッとしない成績で上位人気馬を信じていいものかどうかは悩ましい所だが、双方を合わせれば［７−８−４−２１］となるので、とりあえずは上位人気馬から中穴に流す感じが本流か。なお、ふた桁人気馬も過去４回馬券に絡んでいるため、クサいと思った大穴も抑えておきたい。
・枠順で見ると６〜８枠で過去１０年［４−２−７−６６］となっている。内枠から勝っている馬がいないわけでもないが、外のほうが若干有利。
・年齢別ではやや高齢の馬のほうが成績がよく、５歳馬が［４−４−５−４３］６歳以上馬が［３−１−１−５０］となっている。４歳馬の成績は［２−５−４ー２５］と悪いわけではないが５歳以上馬の活躍が目立つだけに少々寂しい数字で、３歳馬は３１頭が出走して一度も馬券に絡んだことがない。馬券は味のあるベテランから入るのが適切かと思われる。なお、牝馬の成績は［１−０−２−２８］と低空飛行気味。
・脚質的には前よりも後ろで競馬をしたほうが有利で、差し追込が決まりやすい。逃げ切ったのは１６年のミッキーアイルのみで、先行押切は至難の業。
・ローテの主流はスワンＳと富士ＳではあるもののスワンＳ組は［１−５−１］富士Ｓ組が［２−３−１］と今一つ勝ちきれなさが残る。むしろ天皇賞（秋）など芝１８００ｍ超のレースからの距離短縮で好結果を残している馬が多いため、狙いとしてはそちらを優先するのも手では有る。なお、休み明けでこのレースを制したのは１５年のモーリスが唯一であり、基本的には大幅な割引が必要。


［消し馬］
３歳馬→アメリカズカップ、サングレーザー、レーヌミノル、ジョーストリクトリ、ペルシアンナイト
前走芝１６００ｍ以下のレースで６番人気以下かつ６着以下→ブラックムーン、ガリバルディ、ムーンクレスト、ジョーストリクトリ
３ヶ月以上の休み明け→ウインガニオン
一年間重賞未勝利の４歳以上馬→ダノンメジャー、クルーガー、ヤングマンパワー

残った馬：サトノアラジン、レッドファルクス、マルターズアポジー、エアスピネル、イスラボニータ、グランシルク

予想：当日の天気次第なところもあるため悩みどころだが、雨が降らない前提で話をするならばサトノアラジンの春秋マイルＧ１制覇を期待したいが、天気が崩れるようならば前走富士Ｓで休み明けながら不良馬場で２着に食い込んだイスラボニータの実力を評価したい所。スプリンターズＳを制覇し充実期にあるレッドファルクスも侮れない。一番人気が予想されるエアスピネルは前走があまりにも良すぎたために今回は下げ評価。穴馬２騎に関しては甲乙付け難いが、天気が大きく崩れないならばグランシルクの一発の末脚に、崩れるようならばマルターズアポジーの逃げ残りに期待したい。