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2019/10/07 02:35

凱旋門賞と日本の競馬

今年の凱旋門賞も「例によって」厳しい結果と成りました。「例によって」と書くくらいだからお分かりかとは思いますが、自分はここ最近凱旋門賞への熱意がかなり薄れています。勝ちたい、という気持ち自体は理解出来るし必要なら応援するのもやぶさかではないのだけど、どうにも「この馬で挑戦するの?」ってケースがここ数年続きっ放しなんですよね。
マカヒキの時まではまだ「こういうケースも今後必要だろうなぁ」と思ったりしたけれど、サトノダイヤモンドあたりから「ホントに大丈夫なんだろうか?」と疑問符が付き始めて、クリンチャーの時には「行かせる馬を間違えていないか?」と思ってたくらい。
ナカヤマフェスタの件もあるから一概には言えないのでしょうけれど、騎手も調教師も口を揃えて「ロンシャンの馬場はタフな環境」だと言っているのに、フィエールマンのような間隔を空けないとフルに自力を発揮出来ないような、力強さよりひ弱さが目につく馬を連れてきて「勝ち負けに持ち込める」と本気で考えていたのなら、ちょっとどうかと思っちゃいますよね、やっぱり。
個人的な見解としては、一般に「超高速馬場」と称される、今の日本の競馬場のあり方を否定するつもりは微塵もありません。それもまた日本が世界に勝つためにとった一つの回答であるし、先人が目指した競馬のかたちなのだから。ただ、切れ味と身軽さを身上とするような馬では凱旋門賞で勝負にならないことを、そろそろ競馬に関わる者全てが共有すべき段階には来ていると思います。
どうしてもその形で制覇を目指したいのであるならば、まず日本で二歳秋のデビュー〜四歳春シーズンまで不敗かつ王道路線皆勤くらいはしてほしいなぁと思います。ディープインパクトオルフェーヴルも四歳春まで「不敗」ではなかったのだから、例えばフィエールマンなどはそこからして父親を成績上超越するべきだったのでしょう。
強いライバルと切磋琢磨し、実力を磨き上げて馬を強くしていくというごく当たり前のことを放棄し、馬本位という美名の名の元で使い分けという名の「甘え」を享受していることが、どれほど競馬というスポーツにおいて致命的か。今日はいい薬になったのではないでしょうか?

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