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2019/10/07 14:27

ぶっつけか、現地滞在か?

これまでのケースを考えるなら、実はぶっつけの方が良いような気がするのですよねぇ。
何故なら現地に長期滞在して現地で結果を出せたケースが、当のエルコンドルパサーの例しかないからです。それまでも例えばシリウスシンボリなども(やむを得ない事情があったにせよ)現地で長期滞在して戦いましたが結果は散々たるものでした。時代が違うことを考慮に入れねばなりませんが、それを言うならばエルコンドルパサーの成功例だって、すでに20年も前の出来事です。それ以降一年近くにも及ぶ長期海外遠征をする馬は、ディアドラが現れるまで出てきませんでした(そのディアドラも勝つまではいかない訳で)。
馬主だってロマンだけを追い求めて凱旋門賞へ挑める訳がなく、やるからには実利も伴わないといけません。凱旋門賞が欧州最高のレースの格を維持しているのも結局は賞金額が欧州最高であるからでもあるわけで、それを維持出来なくなったキングジョージはどんどん凋落していった訳でしょう?つまり、そういうものなんですよ。
欧州の一般的なG1レースは日本のそれとは比べ物にならないくらい低額で、それ故に数を多く開催できる面もあるわけですけれど、賞金額で日本のG2にすら及ばない欧州のG1をいくら勝っても馬主の利益には直結しないんですよ(最たる例がエイシンヒカリ)。
そういう面を考慮すると、欧州に長期遠征するというのは馬主にとってメリットが薄く、ハイリスク/ローリターンなのが見えてきて、誰もやりたがらないのが明白なんです。競馬関係者があれだけ「凱旋門賞制覇」をしつこくお題目のように唱えているのも、馬主の意識が後ろ向きになりすぎないようにという保険という向きもあるのでしょう。
利益も薄く、恩恵が出せるまでにも時間のかかる現地滞在より、日本できっちり王道を歩んで結果を出した馬が挑んだ方が、結局馬主に優しく馬の能力向上にも役立つ点で有利なんですよね。
ディープ、オルフェも過酷な春シーズンの古馬王道路線をきっちり宝塚記念まで走りきってから結果を出せた訳で、昨今のように馬の適正に合わせたレース選択を、なんてことをやってたら駄目なんじゃないかなと思いますね〜。

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