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2019/11/24 16:32
ジャパンカップ2019 感想
こんなに馬場が渋るとは正直思っていなかったので、お陰で戦略が成り立たなかった馬も恐らくいたかな、という感じで逆に奇策が通用しない純粋な実力勝負になって「怪我の功名」かなぁ、とちょっと思ったり。人気どころ(1〜5人気)同士の決着でしたし。
その実力勝負を制したのはスワーヴリチャード。前残りの馬場をものともせずに中団からグイグイ位置を押し上げ、最後は粘るカレンブーケドールをねじ伏せて快勝。アーモンドアイがいなければ東京2400では負けられないところを見せてくれました。ダメージがなければ有馬に出るのかな?勿論出てくれれば嬉しいですが。
カレンブーケドールは正直、良く粘ったな、という感じ。レースも果敢に打って出て内枠の利をフルに活かした立ち回りで初古馬相手にひけを取らないところを見せてくれて、かなり見直しました。今年の3歳牝馬のレベルはやや判定の難しいところがありますが、少なくとも上位陣(ラヴズオンリーユー、クロノジェネシス、カレンブーケドール)は例年と比較しても見劣りはしないかな、と。来年はどうなるのやら。
ワグネリアンは全力ならもう少し頑張れたような気がするんですよね。最近のダービー馬はどうもダービーを勝ってから後が悪い流れになって、適鞍も見極められないまま負け続けるような印象が強く、その意味で言えば今回は善戦出来たとはいえ、スワーヴリチャードにはどうやっても及ばないところを見せつけられてしまって、馬のダメージは皆が思うより大きいかも知れません。個人的には早めの引退をお勧めしたいところだけど、ディープインパクト産駒は後継争いが熾烈なので、少しでも多く勲章を手にして種牡馬入りしたいのかも知れず、難しいなぁと思います。
マカヒキの感想も似たようなもので、今回は4着とはいえ、こうなる前に引退を決めるべきだった、というのが自分の立場。恥を晒しているというより使われ方が可哀想で、もう勘弁してあげようよ、と思っているのですけど。
ユーキャンスマイルは馬場から何から全てが不利な状況下でありながら、それでも5着に踏みとどまったのは前走に続き来年に向けて収穫といえるでしょう。もちろん、出来れば勝ちたかったでしょうけど、この重馬場でG1未勝利なのにG1でマークされる立場になって、それでも掲示板を外さなかった訳だから今日は流れが向かなかっただけで、あと少し何か成長する(あるいはツキが向く)ようになれば間違いなく大成します。まだ4歳、老け込むようなタイミングでもなく、来年一番飛躍できそうなのは、間違いなくこの馬だと思ってます。
最後にルックトゥワイスは、単純に実力不足でした。後ろからという不利もありましたが、それをいうならマカヒキは道中で自分より後ろだった訳で、重馬場の巧拙があったにせよ言い訳は出来ない結果でした。折角の鞍上デットーリを活かすことが出来ずに陣営も無念が大きそう。