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2019/12/26 14:56
ハーツクライ 転機の一年
今年はディープインパクトやキングカメハメハの死もあって、日本競馬界にとって勢力図が大きく変化するきっかけとなり得る一年ではあったろうな、とは思います。
中でもその可能性を一番飛躍させたのはハーツクライで間違いないかと。ハーツは自身がクラシックでは遅れを取りながらも古馬になって華開いた晩成体質(血統なのかもしれませんが)もあり、種牡馬としてもクラシックの主役クラスを毎年のように送り出してきたディープやキンカメ、ステイゴールドには一歩引いた形の成績しか残せてきませんでした。
産駒を見ても、クラシックを取れたのはワンアンドオンリーやヌーヴォレコルトくらいで、今年大活躍だったリスグラシューでさえクラシックでは惜しい着順の繰り返しでした。
しかし、クラシックの主役を独占してきたディープやキンカメは亡くなり、ディープ産駒の種牡馬たちはまだまだ実績不足、キンカメ産駒はロードカナロアが地歩を固めるべく奮闘している最中にあって、歳とはいえ既に充分な実績を持ち、クラシックから古馬G1まで幅広い路線で勝てる見込みを持つハーツの血がここでその価値を高めても何ら不思議ではないと思います。おまけに孫に当たるジャスタウェイ産駒も活躍の兆しを見せていて、ディープインパクトや産駒がディープインパクト系を確立する前に、ハーツとハーツ産駒がハーツクライ系を作ってしまうかもしれませんね。
勿論、ディープもキンカメも日本の競馬史にその名を刻む名馬には違いありませんが、もうこの世にはいません。歴史を作るのはいつだって最後まで生き抜くことが出来た存在です。ハーツクライにその資格があるかは分かりませんが、その権利を持っているのは確かです。ハーツクライとその子供が何処までいくのか。最後まで見届けられたら、と思います。