私と競馬の歴史その5

競馬の終わった日曜日の夜、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は今、函館記念の出馬表

を眺め反省をしているところです。そんな話は明日の先週の回願に回すとして先週の続き

です。日の出町のＹ書店で買ったその本とは、あのサイン派の元祖高本公夫氏著「競馬で

勝って歓喜する本」でした。写真の本だと思います。この本の内容は当時それまでは着順

至上主義と競馬新聞記者のコメントが主だった私の競馬観を完全に覆す内容でした。競馬

の番組は作られているという内容で書かれたサインの数々は確かに実際成績をひも解いて

みると思い当たるふしは数多くあったため、私はすぐサインの虜になってしまいました。

しかし当時の私の作戦は降龍さんや他の人に比べればすごく単準なもので、「枠番同色」

作戦、「アキステノ」作戦、「ＡＢＣアルファベット」作戦、「トランプ」作戦、「花

札」作戦、「干支」作戦、「休み明け」作戦、「馬体重プラスマイナス0」作戦、「番組

地名」作戦といったものでありましたが、それでも枠連時代は結構的中するので長い間私

の馬券作戦の中心でありました。何しろ競馬を予想するという楽しみがサインにはありま

す。私の予想方法は仲間には全く受け入れられませんでしたが、それで的中するとやはり

嬉しいものです。また人によっては解釈が替ることもありいろいろ飲みながら競馬談議に

花を咲かせたものでした。いつの頃からかは忘れてしまいましたが、金曜日のスポーツ新

聞には「サラブレッドインフォーメーション」という日本中央競馬会（昔はこう呼んでい

ました）からの謎の広告が掲載され、この内容文の解読に夢中になったものです。そうい

った新たな競馬ファンを増やしたという意味でこの方の残した功績はかなり大きいのでは

ないでしょうか。先月からこのnetkeibaに入会し、しばらく忘れていたサイン・暗号の威

力を改めて思い知らされております。もしこの頃インターネットが普及していればこの暗

号の解読も皆で掲示板で議論しあって簡単にできたのではないでしょうか。私はもともと

指数派ではなかったのですよ。この頃私は夜が遅くなるのと1人もので遅刻ばっかりして

いたので大学時代住んでいた東京のＭ市から横浜の方へ引っ越ししました。日曜日は日の

出町場外で馬券を買い、パチンコに行くというのがパターンでしたね。この年もっとも印

象に残った馬はジャパンカップで2着に来た地方馬「ロッキータイガー」でした。この頃

のジャパンカップは世界中の馬ばかりではなく地方馬も参戦していましたから今のジャパ

ンカップより面白かったですよね。シンボリルドルフが日本のエースでしたが、この馬応援

のつもりで枠連で買っていました。重馬場ということもこの馬に味方したのでしょうか直線

の坂を登りきって桑島騎手の水車ムチに応えてこの馬が2着にきたときは歓喜よりも感動し

ましたね。当時の地方競馬ファンは皆涙したのではないでしょうか。今でもユーチューブで

レースビデオを見ると目頭が熱くなります。（続く）