再会４

２次会でもたまたまアホ女子の井上が隣になった

「ねぇ、まどかちゃん凄い変わったよね〜！めっちゃ美人じゃん！ヤバいよね〜」
確かに・・・
しかしここはあえて
「え？そうか？」って興味のないフリしておいた
「え？あぁいう美人系、男はみんな好きでしょ？」
「決めつけんなよ・・俺はどっちかっていうと地味目なほうがいい」
「へーそうなんだ〜！彼女はそんな感じ？」
「なんで彼女が居るっていう前提なんだよ！いねーよ！お前は？？」
いかにも彼氏なんかいませんって言う感じ・・聞かなくてもまぁわかる
実際その通りだった
「女子高だったし、就職してからも職場はかなり年配の人ばっかりだし出会いなんかないよー」
なるほど・・・彼氏できないのを環境のせいにするわけね
てか、こいつはチョロそうだな

「そうか？俺的には、まどかよりお前の方がイケてると思うけどな」
「そ・・そんなわけないじゃ〜ん！目、腐ってんじゃないの？」
まぁ、確かに・・・そんなわけないけどな・・でも明らかに喜んでるじゃねーか
こいつ・・マジで褒められ慣れてないんだな

「お前、昔から可愛らしい顔してたじゃん？もっと積極的になって場数踏めば絶対モテると思うぞ？」
顔、赤くしてやがる・・・
可愛らしい顔・・言われたの初めてなんだろうな・・
なんてチョロいんだこいつ・・・

「場数踏むって言ったって、そういう機会がないからどうしようもないじゃ〜ん！」
「じゃぁ、場数踏ませてやるよ！試しに、この後、夜景でも見に行くか？いいスポット教えてやるぞ？知っておいて損は無い」
「えー！どうしようかな〜〜他に誰か行くかな？誘ってみようよ」
「アホかお前、場数踏む為に行くんだから２人じゃなきゃ意味ねーだろ！」

「え、あ、うん・・そっかー」
チョロい上にアホだから攻略簡単だな
即日お持ち帰りできそうだな

だが、仲間内にバレると、公認のカップルになってしまい、他の女と遊べなくなってしまうから隠密裏に動かなければならん

このアホにはそこのところしっかり教育せねばならん

「じゃぁ、後でな・・・」
ツーショットでずっと話してると怪しまれるから席移動だ・・

タカフミがひとりでスマホをいじっている・・・
「何一人でコソコソやってんだよ！エロいなぁ」って声かけると
「お、おう・・・」おもむろにスマホをしまう
絶対なんか、やましいことしてやがったな・・・
「まどか・・・どう思う？」なんだいきなり？？
「いや・・・なんでもない・・・」って・・違う話題に無理矢理変えやがった
変な奴め・・・
まさか、あの悪魔に惚れたのか？
まぁ、どうでもいいけど・・・

遠巻きに井上を見たらソワソワしてやがる・・・
おい、バレるだろ！普通にしてろよ！！

この後、どういう戦略で井上を料理しようか・・・
俺はそのことで頭がいっぱいだった

まどかの登場で波乱含みのクラス会・・それぞれの思惑を胸に、２次会の時間は過ぎていった