再会６

階段を降りた先でさっきのカップルが抱き合ってた

井上が「チューしてる〜〜！」って驚いた

あたかも衝撃映像を目撃したという感じだったが・・・いや、チューぐらいするだろ普通・・・

うむ・・さすがにあの前を通るのは気まずいな・・・

「よし！俺らもチューすっかｗｗ」って言ったら
「え〜〜〜！！！」って仰天しやがった

「嫌なの？」って詰めると
「え？あ、いや・・・あの・・嫌じゃないけど・・・嫌じゃ・・嫌じゃないよ・・・うん・・・嫌じゃない・・・けど・・・」
なんだこいつ・・・まんざらでもなさそうだな

グイっと抱き寄せると
「ちょっ！まって・・・準備が・・・準備！！！」
準備？？ってことは準備が完了すればＯＫってことだな・・
押しに弱いのかこいつ・・

「目を閉じてりゃいいから」
「そんな・・まだ・・・いきなり・・・え・・・ちょっと・・・まっ・・・・」
顔をぐっと寄せると、息を吸い込んで目を閉じやがった

思わず笑ってしまって
「おい、素潜り選手権じゃないんだからそんなに息吸い込んで止めなくてもいいだろ！」って笑うと
ぶは〜〜っと目を開けて吸った息を吐きだした

「だって！だって！まだ、準備できてないのにそんな・・・」
しゃべってる途中の口を塞ぐように軽く唇を重ねてやった

「あ・・・・・・」
一瞬フリーズした後、我に返り
両手で顔を隠して「も〜〜〜〜！！！恥ずかし！！！」と、暗がりでも顔が真っ赤なのが分かる

もしかして初めて・・？

落ち着くのを待って、もう一度ちゃんとしたやつをお見舞いしてやったｗ

これはもう、お持ち帰り確定となったわけだが
俺は酒飲んでるから、井上の運転なのだ・・

本来、ホテルに突入しちゃえばいいのだが
彼女自身の運転で、ホテルに入らなきゃならず、そのハードルをクリアせねばならない

まぁ、なんとかなるだろう・・・こいつアホだからｗｗ