トラウマは突然に

先月、夜勤だったので行けなかったが、今日のクラス会はいけるぞ~~！！

僕は酒はそれほど好きじゃないのだが、クラス会に行くのは好きだ

タカフミっていう軽い男なんだが、僕と同じく熱狂的な楽天イーグルスファンで
楽天の話を語り合う時間が好きだった

みんな、もう集まってるな

端っこに座ってるタカフミの向かいに座る・・・

あれ？？？
誰？あの女の子・・・
めっちゃ美人さんなんですけど・・・・

「ねぇ、あれって、誰？」タカフミに聞くと・・・
「お前、まさか忘れたわけじゃないだろ？よく見てみろ・・・・」

あ！！！！！！！
あいつは！！！！！

「ま！！！」
声が裏返りそうだった・・・・

「な・・・なんで？？？」タカフミに聞くと
「知らんし！この前も来てたし・・・」

もう・・・楽天の話どころではない
中学の３年間、何度殴られ、何度蹴られたことだろう・・・
僕に虐待の限りを尽くしてきたあの女が、なんでここに！？

もしかして、僕にトドメを刺しに！？

呼吸が乱れる・・・

まどかの隣に座ったシャープが親しげに話している
え？あの２人、なんであんなに仲良しなん？？

見てはいけない・・・目を合わせちゃいけない・・・・
知らぬふりをしよう・・・
目立たぬように・・・
僕は石だ・・・ただの石だ・・・・
そっとしておいておくれ・・・・・

そんな願いをよそに、悪魔は一人一人にお酌をしながらこっちに近づいてくるではないか！

いやぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ
こ・・・来ないでぇぇぇぇ〜〜〜

僕の心の叫びはどこにも響かなかった・・・