トラウマは突然に　２

中学時代、まどかに脅されて、好きな人を言えって脅された・・・

ライターの火を鼻先に近づけられ「早く言えよ！！」と迫られて・・・

「井上さん・・・」って言った・・・

シャープは僕の初恋の人・・・

小学生の時からずっと、片思いだった

あの時なんで悪魔に本当のことを言ってしまったんだろう・・・

「へ〜〜〜！お前、シャープの事好きなのか〜〜！」

そして、「よし！じゃぁ、お前の望みを後押ししてやるよ！」

え？？？

「シャープに後ろから抱きついて、シャープの乳を揉んで来いよ！」

氷の微笑・・・

「ごめん・・それだけは許して」
そこからどれだけ不良グループに殴られただろう
それでも僕は「できません」って言った

そしたらあろうことか、氷の悪魔は
「じゃぁさ、シャープに同じ目にあってもらうとするか！
お前が素直じゃないから、何の罪もないシャープが酷い目に会うんだぜ！
勇気出して行って来いよ！ホラ！！」

「そ・・・そんな・・・」

「昼休みに実行な！！逃げんなよテメー！逃げたら・・わかってんよな？」

昼休み・・・
「よし、行け！何もしゃべんなよ！無理矢理やらされるとか言ったら、わかってるな！！」

なんでこんな目に・・・・・

そして、命令されるままに僕は彼女の胸を・・・・

「な・・何？？？？誰？？？？」
振りかえったシャープと目があった時
「なに？？なに？？？」って言われ

「ゴメン・・・」って言って僕は走り去った

こうして、僕の初恋は終わったのだ・・・・・

シャープ・・・今でも可愛いな・・・・

クラス会で一緒に居るのに、いまだにほとんど会話したことがない・・・・

あいつのせいだ・・・あいつが・・・あいつが・・・

そしてそのあいつがすぐ近くまで来た・・・

禍々しい空気に覆われてくる気がする・・・

過呼吸を起こして倒れそうな僕の前に、とうとう悪魔が立ちはだかった