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2019/11/30 19:59
遠距離恋愛6
また,まどかに誘われて食事へ・・・
かなりの頻度で呼びだされている・・・
しかも付き合っていたころよりも強引・・・
「いつから・・・東京行くの?」
「今月だよ・・今荷作りとかしてる」
え・・・・もうすぐじゃん
まどか妹にも止められない、まどかの決心を、僕なんかがどうこうできるものではない
もう、止めるのは辞めた
だけど・・・応援する気にもなれない
「一人で東京って心細いよね・・・僕は山梨の実家から出たこと無いから・・・」
「どうせさ、3月には妹が大学卒業するから・・・どっかに引っ越さなきゃならんかったからね」
まどかは、抵抗ないんだろうか・・・
未知の世界・・・風俗という業界に、たった一人で飛び込んでいくこと
怖くないんだろうか・・・
どうしてこんなに、あっけらかんとしていられるんだろう・・・・
「ねぇ、紅葉見に行こうよ!」まどかにしては情緒があるじゃないか
僕たちは紅葉スポットへ向かった
「ねぇ・・・手を繋いでもいい?迷惑??」
「迷惑じゃないよ」
急にどうしたんだ?
彼女じゃなくなった時から、一切のボディタッチをしてこなかったのに・・・
真っ赤に染まったもみじの葉を拾ったまどかは、自分の髪にそれをつけて
「ねぇ?どう?似合ってる???」って言ってきた
「うん・・似合ってる」こういう時、なんて言えばいいのか・・・月並みな言葉しか出てこない
「可愛い??」
「うん・・可愛い」
「もっと言って!」
「可愛い!可愛い!」
「足りないんじゃ〜〜ww」
「可愛い×1億・・・」
「なにそれwww」
まどかの長い髪に、真っ赤なもみじが映えてすごく綺麗だった
「髪の毛・・・ショートにするんだよ・・・」
え???
まどかのシンボル・・・長い髪・・・
「今度の仕事・・・シャワーで濡れたり、大変だから」
寂しそうな表情で言った・・・
かつては、メデューサとか・・・勝手に僕の中で揶揄していたまどかのロングヘアー
切っちゃうんだ・・・・
「ショートになったら、顔デカいのがバレるかもなww」
「どんな髪型でも、まどかだったら、きっと似合うよ」
一面の落ち葉が舞い上がるように、僕の心の中にも乾いた風が吹き抜けていった
そんな気がした・・・