プロローグ２

「ケン坊！お願いがあるんだけど！」
まどかがそう言ってきた時は大抵ロクでもない事を言ってくる

「エッチしよ！」ほらね・・・・

「なんだよいきなり！」

「いいじゃん！！減るもんじゃないし〜！あたし４年間処女だからさ！」
「意味が分からん」
付き合ってる頃も1度もしていないというのに・・・・

「あのさ・・・スーパーコンパニオンの仕事も掛け持ちすることになったんだ・・・」
「宴会でお酌するやつ？？」

「それもやるけどさ・・・その後、客に抱かれるんだ〜」
ええっ？？

「4年もさ・・してないのにさ、いきなり知らないオッサンと・・・っていうのも辛いんだよねー」
「だからって・・・・」

「ねぇ！いいでしょ？お願い！！ケン坊がいいの！！」
すっげぇ真面目な顔で頼まれたから・・・OKしちゃった・・・・

今まで頑なに守り続けてきた僕の純潔が・・こんなにもあっさりと・・・・

1回してしまうと、なんかもう変なこだわりってどうでもよくなるんだな・・・
まどかの言いなりになって何度も体を重ねることになってしまった・・・

「ケン坊・・・あたしのこと好きじゃないだろうけどさ・・・もしケン坊に本当に好きな人ができた時、女の扱い方が上手な方がいいでしょ？だからあたしで練習しておけよな・・」

「なんだよそれ！！」

「いや、でもあたしも癒されてっからさ！ギブアンドテイクっちゅ〜ことでOKっしょ？？」
否定する理由が見当たらない・・・

「ケン坊にはさ・・・幸せになってもらわんと・・・」
え？何？？どういうこと？？

まどかが真剣な顔になった
「リナに・・・謝りたかった・・・・」
リナ？？
覚えてたのか・・・
「リナに・・・いっぱい酷いことした・・・ケン坊にも・・・」
うん・・たしかに酷かった・・・・

「リナ・・死んじゃったよ・・・もう謝りたくても謝れない・・・」
リナちゃんは進学した大学で、新入生歓迎コンパで大量に一気飲みさせられて、急性アルコール中毒で搬送されてそのまま帰らぬ人になった

「リナちゃんが亡くなったのはまどかのせいじゃないじゃん！」

「でも、償いをしないと、あたしが救われないんだよ！！」
良心の呵責ってやつか？
「僕と付き合ったのも、罪悪感から解放されたいためなの？？」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

なんだかとっても気分が悪かった・・・
そうだよな・・・
まどかみたいな美人が僕なんかと付き合うわけないじゃん

「過去の償いで僕と一緒にいるんだったらお門違いだよ！」

「そういうわけじゃ・・・・」

「もういいよ・・・なんか体調悪くなってきたからもう帰る！！」

初めて、まどかにキツく当たってしまった