成功体験を捨てる

　まずきちんと自分の馬券の腕を確かめるには、いつも同じ予想法、いつも同じ式別、同じ配分で長く買い続ける必要があります。ある時は過去データー、ある時は調教情報、ある時は枠順等々でやってたら、導き出される結果が違うのだから検証などできません。また大久保先生や細純のようにある時は馬連ボックス、ある時は３複流し、ある時はワイド１点などとやってたら、これもまた検証などできません。つまりそういう人達は始めから勝つことなどないとあきらめてるということです。まだキャプテンや斎藤、井崎先生のほうが一貫性があり好感が持てます。
　そして最も大事な成功体験を捨てるということですが、たとえば大負けしてて、最終大穴に突っ込んで逆転したことがあるとします。すると人というのはまたいつかという気持ちを捨てきれないので同じことを繰り返してしまいます。大穴というのは滅多に出ないから大穴であって、それがもし1/100くらいの確率ならば、その後に200や300以上起きないことなど頻繁におきることは統計の世界では常識です。
　以上馬券の回収率を上げるには、同じ予想法、同じ式別で同じ配分を続け、きちんと検証すること。そこから改善点が見出だされるはずということと、また滅多に起きないレアケースの成功体験などとにかく無視することも大事です。いづれのことも強いメンタル、ストイックさが必要です。でなければ命懸けで行われてる競馬という競技を楽しみながら、JRA の控除率に打ち勝つことは無理です。
　毎年の確定データーがあります。１番人気の単勝は勝率32~33%、平均配当230~240、回収率75%以上というのがあります。もし自分の回収率がこれよりも下回っているならば、あなたはもう馬券をやめたほうがいいです。わざわざ胴元が75%は保証してくれてるのですから。