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2018/03/26 21:55
雑記)北広島市移転について
やはりか。
驚きはない。
当初、この話が持ち上がったとき、明らかにカネとヒトから遠ざかる北広島案はあまりに非現実的と感じていた。
札幌ドーム残留を固辞し、
北大が断り、
手稲がダメになり、
北広島が浮き上がってくるにつれて、忘れていた事実を思い出した。
ウチのチームは、常識という物差しは通用しない、ということを。
それはチーム作りだけでなく、球団経営についてもだということ。
数年間の連続Aクラス期を作るために、最下位覚悟の構造改革を断行するチーム作りを考えれば、今回の移転話も全く同じである。
真駒内案と北広島案の一騎打ちは、市民の意見を真っ二つにした。
札幌ドーム以上に遠くなる北広島案には賛同できないが、かといって現状でさえ輸送能力に乏しい真駒内周辺の交通事情を考えれば、真駒内案にも、両手を広げてウェルカムとは言えない。
私は札幌市南区在住だが、真駒内に決まったとしても、再開発が進むイメージは全くもって湧かない。
北大の敷地を潰せない札幌市が、福住駅周辺の開発を進められない札幌市が、真駒内にボールパークを実現できるビジョンをファイターズに提示できるわけはなかった。
大事なのは、いま、通いやすいか、ではない。
これは野球場をどこにするか、それで人が入るのか。という「現在」の話ではない。
札幌市から、あるいは道内各地から北広島に人口を奪いとっていくという、壮大な計画をぶち上げた「未来」の話である。
何度も言うが、これはあくまで「北広島にファイターズファンを移住させよう25年計画」くらいの感覚で見ていないといけない。だって、いかにもウチの球団が考えてそうなことじゃないか。
まさに究極の地方創生である。
ウチは、5年後にメジャーに行けるかも分からない高校生の出場機会のために、手塩にかけて育成した日本代表のスター選手をあっさり電撃トレードで放出するチームである。
壊すことで今よりいいものを作れるなら、喜んで壊すのだ。
歩ける者も、歩けない者も。
車のある者も、ない者も。
札幌に住む者も、その他の者も。
年老いた者も、若い者も。
野球が好きな者も、関心のない者も。
通いやすい、通いにくい。
渋滞迷惑、他人事。
楽しみが増える、関係ない。
それぞれの利害はよく、わかる。
だが、今一度、考えて欲しい。
いま、札幌に野球場を残すのが大切なのか。
それとも、20年後、50年後、孫子の世代まで後世に、北海道に質の高い野球観戦文化を残すのが大切なのか。