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2017/04/10 17:00
ハーツクライ産駒の外向は本当に欠点なのか
桜花賞のリスグラシューを見て、久し振りにハーツクライ産駒の「外向問題」を
想起させられた。アドマイヤミヤビはそうでもなかったが、リスグラシューは
TV映像でもはっきりと分かるガニ股走法だった。
昔から下肢が外向きの馬は敬遠されがちだった。まあ素人が考えてもストライド
的にロスがありそうだし、コーナー回りにくそうだし、何より脚のどこかに負荷が
掛かりそうなイメージは受ける。
だが、四肢すべてが綺麗に真っ直ぐで何の欠点も無い馬を探す方が難しいだろう。
セールやクラブ募集馬で「あの馬は右足が外向しているのでやめた。」というような
話は良く聞く。その一方で「日本人は細かな問題点を気にし過ぎる、馬体全体の
雰囲気を重視すべきだ。」という意見もある。
私はマルゼンスキーの桁違いの強さを知る世代なので、外向馬が走らないという
固定観念はそれほどない。どちらかというと馬の特徴の一つと捉えている。だが、
マルゼンスキーは脚元の不安があり、強い調教が出来なかったと聞く。それが
外向によるものかは分からない。
重ねて言うが、私は競馬会の人間でもないし、獣医師でもない全くの素人だ。
したがって単なる素人考えであることを断わっておく。その私の考えとしては、
ほとんどの馬は何かしら身体的マイナス面の特徴を持っている。そして、
ほとんどの馬が望んだほどには活躍できない。その理由を身体的特徴に求める
のではないか。たとえ主たる要因が他にあったとしてもだ。
確かに獣医学的には、外向した脚よりも真っ直ぐな脚の方が優れているのは
間違いのない事実なのだろう。だが、それを補って余りある能力があれば、
ハーツクライやジャスタウェイのようになれる可能性がある。要は強ければ
欠点と言われずに、個性と言って貰えるのである。