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2018/02/12 18:26
薄味仕様のNEWケントオー
強敵揃いの京都記念。しかも2200mの距離でどんな戦いになるのか。期待と
不安が交錯する中、最後まで有力馬に食い下がって掲示板に載る健闘を見せて
くれた。
かつてのケントオーは当時の主戦和田Jが「暑苦しい」と評したように、
常にカリカリ尖がった馬だった。調教から「うりゃ、うりゃ〜!」、パドック
では「おい前の馬、さっさと歩け!」、レースでも序盤から「んがっ、ふがっ!」
と力みっ放し。1400mを一気呵成に駆け抜けるのが合っていると思われていた。
ケントオーのメンコは耳が黄色で目立つ。力んで走るとそれがピョコピョコと
激しく上下して、それはそれで愛嬌があった。(笑)
ところが馬齢とともに精神的に丸くなったのか、今ではすべてを淡々とこなして
いるように見える。横比較で評価する予想家が見れば、今のケントオーは調教も
パドックも見栄えがせず、低評価に留まるのも無理からぬことだ。だが、落ち
着いて後方で足を貯めることを覚えたからこそ、中距離で通用するようになった
のだろう。
しかしながら、追い込み脚質は成績が安定しないし、2年近く勝てていないのも
事実だ。京都記念も馬場のおかげで、スローなのに前が苦しくなる展開に助け
られた。良馬場のスピード勝負になっていたら、違う結果だったかもしれない。
ケントオーは全体時計も上りもかかるような馬場と展開が向いている。有力馬の
力が半減するような条件でも、彼はほぼ実力を出し切れる。だからジャイアント
キリングの可能性を秘めているのだ。
気になるのは、また使い詰めになって来ている点。ここは余力を残して、サマー
2000シリーズに備える手もあるだろう
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