テイオー世代2頭の名馬が去る

　テイオーと同じく1988年生まれのスカーレットブーケとナチュラリズムが、
奇しくも7月12日にこの世を去った。
　特にナチュラリズムは、日豪2冠馬同士の名勝負となったジャパンカップが
語り草になっている。ナチュラリズム鞍上ディットマン渾身の風車鞭。あれは
ステッキ自体が白かったのか、夕日に輝いていたのかその時は分からなかったが、
恐ろしい破壊力に見えて「テイオー危うし！」と思わず拳を握り締めたものだ。
　すでにあれから四半世紀が過ぎ去った。そして今、スカーレットブーケと同じ
牝系のテイオーBMS産駒ブレイブスマッシュが、ナチュラリズムの母国で活躍
している。名馬たちが紡ぎ出す不思議な縁を感じざるを得ない。