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2018/09/01 09:10
レッドクライム(第46回)セン馬として生きる
手術は無事終了したようだ。去勢ですべて解決するとも思えないが、
やれる事はやっておこうということだろう。やると決めたなら早い方が
良い。これで、トウカイポイントおじさんと同じ道を辿るわけだ。
話は遡るが、前走後の勝浦Jのコメントは、これまでで最も示唆に富む
ものだったのではないだろうか。師の決断にも影響を与えたかもしれない。
現在は浦河のチェスナットファームで療養中。吉澤ステーブル同様、BTC
調教センターのすぐ脇にあるので見慣れた風景だろうし、運動を再開すれば
「ああ、ここね」とすぐに思い出すだろう。
今後稽古を再開しても、気になるのはレースで力を出し切れない(出し
切らない)という深刻な問題である。仮に『オツウ病』とでも名付けようか。
去勢で解消できるとは限らないし、多分解消してないと覚悟しておいた方が
いいと思う。集中力の改善は期待できたとしても、前向きさの欠如という
副作用の懸念がある。
これまで勝負所で一旦置いて行かれるのはギアチェンジの緩慢さ故と
思っていたが、手抜き癖かもしれないわけだ。逃げ馬ではないので、後ろ
から突っついても駄目だろうし、ここはある意味調教師の腕の見せ所だ。
とは言え、最終的にはレースで覚えさせるしかない。鞭に頼らず、鬼の
ように追って貰いたいが、着順に関係なくそれをやってくれる騎手がいる
だろうか。
さて、復帰後の話をするのは時期尚早かもしれないが容赦願いたい。
門別での一件は、あまりにも重い砂に嫌気が差して「もう砂はイヤだよ〜」
とゴネたものと受け止めている。キレないからとか相手関係とか言うのは
やめて、去勢までした以上は馬が気分良く走れる条件で使って貰いたい。
前走は着順こそ伴わなかったが、久し振りに「らしさ」が垣間見えた気が
する。
将来的には障害転向も視野に入れた今回の措置であろう。元々筋肉質な
タイプではないし、古馬になってからの去勢なので身体的な外形効果が
それほどあるとは思わない。前後のバランス改善はあるかもしれないが。
いずれにせよ、改めて心身の適性を見極めた上で再スタートを切って欲しい。