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2019/03/10 15:16
ブレイブスマッシュが “海外G1” に挑む
以前『波瀾万丈』という表現を使ったことがあったが、今もなお
想定外の馬生を歩み続けている。
現在の厩舎は3つ目。海外移籍が一大事であった上に、そこの
トレーナーが逮捕されるという異常事態による緊急転厩だった。
人間でも環境が変われば、大なり小なりストレスに晒されるで
あろう。馬も繊細な生き物なので、当然戸惑うことがあったと
思われる。
そうした中でも懸命に走り続け、ついにはドバイ遠征という
大きな仕事を手繰り寄せた。
ここに至ることが出来たのは、中1週が当たり前という豪州流の
ローテ−ションに対応出来るタフさを備えていたのが大きい。叩き
良化型というのも合っていたのだろう。
それでもニューカッスルとメルボルンを往復して、中1週で3連戦
するという直近のスケジュールは不安だった。ただ、未確認情報だが
この間は滞在競馬だったという話も聞いた。確かにフューチュリティS
の追い切り日の写真のバックに、フレミントンのスタンドらしき
建物が写っていて「おや?」と思った記憶がある。
とは言え、豪州の滞在競馬が如何なるシステムかは分からない。
厩舎の分場があるのか、日本のローカル同様なのか。あと、転厩後も
パドックで曳いている女性厩務員さんは、これまでと同じ人のように
見えた。一緒に転厩なんてことがあるのかは全く不明だが、もしそう
であれば、ブレイブスマッシュには心強かっただろう。
豪州でのハイライトシーンと言えば、やはりマニカトSの
勝利ではなかろうか。鞍上のボウマン騎手の得意のポーズ。
本来はウィンクス用の「アップルポーズ」と呼ぶらしいのだが、
「OKポーズ」の方が分かりやすい。意味は「すべて順調」とか。
ならば「OK」も同じようなものだ。(笑)
ボウマン騎手と言えばクールなイメージが強かった。しかし、
この夜の彼の喜び方は印象的だ。ウイナーズサークルへ戻って
来た時に何度も拳を突き上げ、下馬した後はオーナーグループに
駆け寄って、一緒に「アップルポーズ」でメディアのフラッシュを
浴びていた。それは「はしゃいでいる」という表現がぴったりだ。
思うに、翌日のウィンクスのコックスプレート4連覇が相当
プレッシャーになっていたのではないか。しかし前夜の勝利で、
「よし、流れは来ている。いける。」という手応えを掴んだのだろう。
ついでながら、メディアの中に平松さとし氏を見かけた気がする。(笑)
当然、ウィンクスの取材が主目的とは思うが・・・。
余談が長くなってしまった。ともあれ、スタッドインを控えて
現役生活も終盤を迎えていることは間違いない。まずは怪我無く
無事に豪州に戻れるよう祈っている。