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2020/06/16 16:40
実は七冠馬は存在しない?(まずは三冠)
今年の安田記念はアーモンドアイの話題で盛り上がった。私はこれまで
何冠とかG1何勝とかあまり意識しない方だったが、ルドルフの板で意見を
述べた流れで、この際きちんと整理しておこうと思いついた。
で、まずは三冠から。色々な意見や見識を目にするが、はっきりしている
のは三冠を獲っていないとその後の数字の上乗せ権利は無いということ。次に
三冠の定義は何かと言えば、中央競馬クラシック三冠レースを3つ全て勝つ
事を意味する。それは皐月賞、東京優駿、菊花賞の3レースである。
この3レースを勝った馬を三冠馬と呼ぶ。たまにアーモンドアイを三冠牝馬
と呼んでいる人がいるが、三冠牝馬と牝馬三冠では意味が違う。言葉が逆に
なっているだけと思うことなかれ。三冠牝馬と言ってしまうと、前述の三冠
レースを勝った牝馬の事になる。少なくとも日本の中央競馬では存在しない。
そして、牝馬三冠レースである桜花賞、優駿牝馬、秋華賞を勝つと牝馬三冠
の称号を得ることになる。少しややこしいが、桜花賞と優駿牝馬は牝馬限定の
クラシックレースであり、秋華賞のみ3歳牝馬限定のG1レースという位置
付けだ。
なぜこうなったかと言うと、お手本にした英国のクラシックが2000ギニー、
エプソムダービー、セントレジャーSと、牝馬限定の1000ギニー、エプソム
オークスの5レースで構成されているからだ。英国で牝馬三冠を目指す場合は、
最後にセントレジャーSに挑むことになる。
日本では牡馬と長距離を競わせるのは不利だということで、1970〜1975年は
ビクトリアカップ、1976〜1995年はエリザベス女王杯、1996年以降は秋華賞が
第3戦に充てられている。
ファン目線で勝手なことを言わせてもらえれば、今後アーモンドアイに匹敵
するような牝馬が出てきたら、積極的に三冠路線に挑戦して欲しいものだ。