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2020/12/14 18:03
テイオーの牡系を辿る旅 :20代父 Herod
Herod は1758年、英国産。本来は King Herod と呼ぶのが正しいようだ。
通算成績は10戦6勝だったが、種牡馬として比類なき成功を収めることになる。
Florizel、Woodpecker、Highflyer らが系統を伸ばし、特に Highflyer は
12戦全勝の現役成績のみならず、父の後継者として輝かしい種牡馬成績を残した。
こうして、現在のサラブレッドにおける Herod の血統的影響度は、すべての
先祖馬の中でも最高の値を示している。だがその反面、サイヤ−ラインとしては
風前の灯火とでも言うべき危機的状況に陥っている。
かつては隆盛を誇ったHighflyer 系も姿を消し、Woodpecker の流れを汲む
Tourbillon 系を残すのみとなった。日本では My Babu からパーソロンを経由した
ギンザグリングラス(父メジロマックイーン)とクワイトファイン(父トウカイ
テイオー)が、細々と交配を維持している。
最後に、Herod がらみの話題としてシンザンに触れておく。シンザンは Eclipse
系 St.Simon のラインの父ヒンドスタン、Woodpecker から The Tetrarch を経た
母父ハヤタケという配合。この St.Simon 系× Herod 系は当時、好配合と言われて
いた。
しかし何度も話題にしているように、St.Simon が Highflyer 系であることが
確実になってきた。従って、シンザンは Highflyer 系× Woodpecker 系という
『Herod 重ね』の血統になるわけだ。
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