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2022/09/26 11:31
オールカマー2022回顧(9月25日)
ロバートソンキーがやってくれた。だが、時間の経過とともに
悔しさの方が増してきている。ここを勝ってJCという密かな夢が
遠退いてしまった。
それはともかく、レースを冷静に振り返ってみよう。まず、「内有利
のバイアス」と言っている人が多いが、それは間違っている。この
レースのポイントは3つだ。
(1)内有利の「コース形態」
(2)バビットの絶妙なラップ構成
(3)人気馬に対するファンと騎手の過信
結論から言うと、内有利のバイアスは発生していない。他の芝の
レースでは外差しからでも馬券内に入っているし、やや前有利では
あったが、内ラチだけで決着のレースは他にはない。
中山の芝コースは枠順の有利不利が少ない。しかし、2200mだけは
明確に内有利である。これはお結び型の外回りをぐるりと1周してくる
のが、2200mだけであることが理由だ。外を追走すると、他のコース
よりも明らかに距離ロスが大きい。
「バイアス」は馬場状態による一時的な偏り傾向であり、コース
形態による恒常的な枠の有利不利とは別物である。
次にバビットのラップ構成を見て頂きたい。中盤から奇麗に0.1秒
ずつ加速ラップになっている。緩やかな下りに合わせているので、
後続の馬にとってきつくは無いが楽も出来ない。
しかし、外を回る馬はこの間ずっと距離ロスが生じているので、内を
回る馬より消耗が進むことになる。横山典騎手が逃げ馬に乗った時は
本当に怖い。親子の間で「俺が後続の脚を削るから、お前は内でじっと
していろ。」という会話が有ったかは知らないが(お互いプロなので
無いとは思う)、脱帽するしかない。
最後に人気馬たちがいずれも怪我による長期休みを経験している
ことだ。復帰後に結果を出していても、そこからまた休みを入れた
再復帰戦の不安定要素を、誰もが軽視していたように思う。次走に
それぞれの真価を問われるだろう。