先週末のキーワードは「悲願」「復活」「変身」

　先週に出走したテイオー血脈馬から３頭を取り上げる。

　まず、Kimochi だ。これまで重賞でも入着し続けてはいたものの、戴冠には至らなかった。今回は休み明けの始動戦。まずはひと叩きかと思っていたら、いきなりの重賞勝ちとは恐れ入った。
　父ブレイブスマッシュで、母父がチャンピオンサイヤーの　I Am Invincible。わずか３頭しか繋養していないヤラマンパークの種牡馬のうち、２頭で構成された配合である。牧場としては最高の結果に違いない。
　次走は1400ｍのＧ１が有力視されており、同じようなメンバーで戦うことになるであろう。ここは一気に昇り詰めて欲しい。

　国内１頭目はペネトレイトゴー。去勢明けの馬体重減はごく普通のこと。しかし、レースでは本来の活気あるフットワークが戻って来た。４歳になって、2400ｍでもしっかり走り切る体力も付いて来たのだろう。ベテランよりも若手との相性が良いというのは面白い。身分はまだ未勝利なので、まずは１勝だ。あとは北海道の洋芝を是非試してもらいたい。

　最後はフェリだ。新馬戦とは真逆の位置取りでこれまでにない末脚を披露した。馬群の中は良くないのかもしれない。とは言え、好走が続かないのでまだ安心は出来ない。次走もあの脚が使えるのなら、先が見えてくるだろう。