マイルCS回顧

　レース自体の回顧はあっさりと済まそう。今回は用意していないが、ラップグラフが山型と言うか傘型と言うか、あまり見ないパターンで、少なくとも京都らしくない。数値的にはラスト３F勝負、実質は２F勝負で短距離質なレースと見る。あのポジションではチャンスは無い。芝が剥がれて硬くなった馬場も合わなかったのだろう。

　結局いつもの負けパターンで、レース以前の問題だった。馬運車は慣れていても、馬房を含めた未知の環境に置かれると、ストレスが掛かるのだろう。
　数値を見れば明らかで、心身が整っていれば好スタートから好位置が自然と取れる。勝利時の最初のコーナー位置は３番手、３番手、６番手、５番手、３番手、３番手となっており、上りはすべて３位以内。
　逆に７番手以降で着外だった時は、例外なくレース上がりよりも遅い。前に行って速い上りが使えるのに、控えて脚が使えないはずがない。つまり、戦える状態になかったということだ。
　あとはG１でいつも外枠という巡り合わせもある。騎手が枠を意識して不得手な控える競馬をしてしまった。好位を取ることと、馬場入り時に気が済むまでステップを踏ませることの指示は出して欲しい。

　それから、休みを挟まない続戦で連勝が無いのも気になる。２歳時を除くと、前期は叩いてからが良く、後期は休み明けが良い。つまり夏に近い季節に強いということだ。来年も現役続行するならば、この辺りも考慮してローテーションを組んでもらいたい。