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2015/07/16 21:41
信頼できます、大久保龍志先生
日曜の中京3レース、愛馬ダンシングアヘッドが出走します。
デビュー戦だった前走は8秒以上離されてのタイムオーバー。
2戦目にして、早くも正念場を迎えます。
そんな彼を管理しているのが大久保龍志調教師。
ダノンシャークやアサクサキングスを手掛けられ、本年は現在8位と成績も好調です。
しかしながら、クラブ馬では平均募集額に対してなかなか回収できておらず、
中には堂々とNG厩舎を公言されている方もいらっしゃいます。
本馬も今後の見通しはかなり厳しいものがありますし、
このクラブ馬成績に拍車をかけるような状況ではあるのですが・・・
実は私としては、師のダンシングアヘッドへの対応について大変満足しています。
まず、馬の扱いが非常に慎重な方で、状態を常に把握されているのがよくわかります。
去年暮れ、本馬がデビュー目前で疲れが見えた時も、無理せず放牧を選択。
結局、放牧先で深管の傷みが分かり、最小限のダメージで乗り切りました。
また今回の中間過程も、帰厩してからの状態が上がってこないと見るや、
これまでの坂路調整から徹底したコース追いに切り替え、
まずまず良い状態で出走できるまで持ってきてくれました。
個人的には「レースにしっかり使えること」を出資馬選びの必須要件としていますが、
かといって、「むやみやたらに使うこと」は決して望みません。
疲れを溜めやすい、満足に使えない馬を選んでしまったのは、私の選択ミス。
それをしっかりケアし、良い状態でレースに使って頂けるのは、本当にありがたいお話。
そしてそれに加え、今回もっとも感服したのが騎手起用の顛末。
前回、鞍上にレースを学習させるような騎乗をしてもらえず、
怒り心頭に「次は若手を起用する」と仰っていました。
最初、「もういい騎手は乗っけられんぞ」ということだと受け取ってましたが、
最終的には若手ではなく、笠松の佐藤友則ジョッキーが配されました。
師曰く、「ダンシングアヘッドにはぴったりの騎手」。
これはもう、全くその通り。
いわゆる馬の能力・特性に騎手が合っている、という意味ではありません。
ダンシングアヘッドは前走、全く馬群にとりつけずにレースを終えています。
今回は時期的なものも踏まえ、どうしても「玉砕覚悟」の乗り方をせざるを得ません。
確かに若手を配して指示通り乗ってもらえれば、玉砕してもミッションを達成し、
当事者からは評価されるでしょう。・・・しかし。
見栄えの悪い玉砕は、周辺の評価においては悪影響となる可能性があります。
若手の、これから名前を売っていかなければいけないジョッキーには、
大変申し訳ないことです。
最悪は、そういうリスクを気にして指示通り行かないかもしれません。
このタイミングで前走のような状況を繰り返すのは、いやはや悲惨です。
そうなると。
今回のように、ある程度技術も経験もある地方ジョッキーというのは最善策。
彼らは仮にここで玉砕しようが、ホームでの評価には全く影響しません。
せっかくの騎乗機会ですから、少しでも良い結果を、と全力を尽くしてくれるでしょう。
結果的には、「玉砕覚悟で、うまくいったら儲け物」というメリットを
騎手・関係者・ダンシングアヘッド共々、最大限に享受できます。
もちろん、ジョッキーがシルク馬を勝たせているというのもあるかもしれませんが、
それ以上に「ぴったり」という言葉がしっくりくるわけですよ。
難しい状況の馬であってもこういう「配慮」をしっかりと頂いておりまして、
私としては、十二分に納得・満足なのでございますです。
ダンシングアヘッドが無念の結果になったとしても。
大久保先生、ぜひまたお願い致します。