菊花賞の思い出 その９

９２年 第５３回菊花賞
１ ヤマニンミラクル 河内
２ メイキングテシオ 大崎
３ サンキンタツマー 石橋
４ メイショウセントロ 上籠
５ ワカサファイヤー 小屋敷
６ グラールストーン 松永昌
７ ミホノブルボン 小島貞
８ ライスシャワー 的場
９ ランディーバーン 菅谷
１０マチカネタンホイザ 岡部
１１ヘヴンリーヴォイス 田面木
１２キョウエイボーガン 松永幹
１３ヤングライジン 佐藤哲
１４バンブーゲネシス 武豊
１５セキテイリュウオー 田中勝
１６スーパーソブリン 横山典
１７セントライトシチー 南井
１８ダイイチジョイフル 千田

皐月賞、ダービーを勝ち、夏を無事に越して菊花賞に望んだ、ミホノブルボン。
ミホノブルボンの三冠達成を後押しするように、ファンも単勝１番人気に支持する。
ダービー２着で、打倒ミホノブルボンに燃えるライスシャワーが、２番人気に推される。
キョウエイボーガンが、ミホノブルボンの機先を制して、先頭に立つ。
ミホノブルボンは２番手。
ライスシャワーは５、６番手に控えて、虎視眈々とミホノブルボンを狙う位置に。
２周目の坂の下りで、ミホノブルボンが動く。
ライスシャワーも、その直後につける。
直線に入り、ミホノブルボンが先頭に立つ。
その外から、ライスシャワーが襲いかかる。
マチカネタンホイザも後を追う。
ライスシャワーがミホノブルボンを抜いて、先頭に立つ。
ミホノブルボンも懸命に粘るが、追いつけない。
ライスシャワーが、ミホノブルボンの三冠を阻み１着。
当日中継した、関西テレビ杉本アナウンサーは「ああーっと言う、ため息。ああーっと言う、ため息が上がる。ミホノブルボン三冠ならず。ライスシャワーです。ライスシャワー１着。ミホノブルボンは三冠ならず。」と、実況しました。
あと２００ｍでライスシャワーに抜かれた時、京都競馬場からも喚声と共に、ため息が聞こえてきたような気がします。
そんな気持ちを代弁したような実況も、印象深いですね。
９２年の、ミホノブルボンとライスシャワーの対決は、菊花賞の名勝負には欠かせないと思います。