思い出の有馬記念 ９

９０年 第３５回
?オースミシャダイ 松永昌
?ヤエノムテキ 岡部
?オサイチジョージ 丸山勝
?ランニングフリー 菅原泰
?メジロライアン 横山典
?サンドピアリス 岸
?メジロアルダン 河内
?オグリキャップ 武豊
?キョウエイタップ 柴田善
?ミスターシクレノン 松永幹
?リアルバースデー 大崎
?エイシンサニー 田島良
?ホワイトストーン 柴田政
?ゴーサイン 南井
?カチウマホーク 的場
?ラケットボール 坂井

平成３強のイナリワンとスーパークリークが引退し、オグリキャップ１頭になった９０年秋。
海外遠征を故障で断念して、秋に復帰したオグリキャップは故障の影響から、調子が戻らない。
天皇賞とジャパンカップが不振に終わり「もう終わった」と、言われたオグリキャップ。
しかし、オグリキャップは終わってなかった。
引退レースになった有馬記念は、６月の安田記念以来の武豊騎手とのコンビになった。
３、４コーナーで先頭集団に取りついたオグリキャップ。
直後でメジロライアンとホワイトストーンが、隙を狙う。
直線でオサイチジョージを捕らえると、全盛期を彷彿させる猟犬のようなフォームで、先頭に立つ。
外からメジロライアンが追い上げる。
ホワイトストーンが内を掬って追い上げる。
２頭の追撃を振り切り、有終の美を飾ったオグリキャップ。
「２００を切った。オグリキャップ先頭。オグリキャップ先頭。オグリキャップ先頭。そして、そしてライアン来た。ライアン来た。ライアン来た。しかしオグリ先頭。オグリ先頭。ライアン来た。ライアン来た。オグリ先頭。オグリ１着。オグリ１着。オグリ１着。オグリ１着。右手を上げた武豊。オグリ１着。オグリ１着。見事に、引退レース。引退の花道を飾りました。スーパーホースです。オグリキャップです。」と、フジテレビ大川アナウンサーは興奮しながら実況しました。
スタンドが新装された中山競馬場が揺れました。
今も中山競馬場の入場レコードとなる１７万７千人の観客からは、オグリコールが鳴り止みませんでした。
ゴールした後、そのまま一周して戻ってきたオグリキャップを見て、また大歓声が起きました。
そしてこの有馬記念で、平成３強時代は幕を閉じました。
９０年の有馬記念は、とにかくオグリキャップの復活ラストランに尽きますね。(^-^)v