有馬記念の名勝負

やはり、これを挙げます。
７７年 第２２回有馬記念
?トウショウボーイ 武邦
?トウフクセダン 宮田
?テンポイント 鹿戸明
?シンストーム 横山
?プレストウコウ 郷原
?グリーングラス 島田功
?スピリットスワプス 中野栄
?メグロモガミ 東

懐古主義で挙げたのではなく、当時の東西両横綱トウショウボーイとテンポイントが見せてくれた、２分３５秒４の珠玉のドラマ。
これに尽きるからです。
週間Ｇａｌｌｏｐ臨時増刊「有馬記念６０年史」に入ってる特典ＤＶＤに収録されてますから、見て下さい。
凄さが分かってもらえると思います。
当時の三強と呼ばれたＴ(テンポイント)Ｔ(トウショウボーイ)Ｇ(グリーングラス)が揃った、最後のレース。
レースは逃げると予想されたスピリットスワプスを制して、トウショウボーイが逃げます。
それをピタリと追う、テンポイント。
そのままゴールまで、２頭のマッチレースとなります。
騎乗した武邦彦騎手と鹿戸明騎手の駆け引きも、見応えがありました。
最後の直線でトウショウボーイを交わして、テンポイントが先頭。
トウショウボーイも粘り、食い下がる。
最後は三強の一角グリーングラスが迫りますが、３着が精一杯。
勝ったのはテンポイント。
引退レースになったトウショウボーイが、３／４馬身差で２着。
去年の有馬記念でトウショウボーイの２着に負けた雪辱を果たし、天皇賞(春)と有馬記念を勝ち、ＧＩ２勝。
ライバル、トウショウボーイとの最後の対決に勝ち、７７年の年度代表馬に選出されます。
いくら頭数が少なかったとは言え、有馬記念と言う大舞台での２頭のマッチレース。
痺れました。
よく強い馬２頭が出ると一騎討ちと言われますが、ＧＩでスタートからゴールまで一騎討ちを繰り広げたのは、この時の有馬記念以外に見たことがありません。
当時は小学生でしたが、このレースが３９年たった今も、強烈な印象残っています。
それだけに翌７８年の日経新春杯での、レース中の故障で亡くなったのは残念でした。
当時のファンが夢見た、トウショウボーイ産駒との２世ライバル対決。
その夢も叶うことなく、テンポイントは、この世を去りました。
これで有馬記念の思い出は、終わります。
明日の有馬記念は出走馬全頭が故障することなく、無事に完走してほしいですね。
ありがとうございました。