二種類の過剰人気

ローズSは1000m通過58.4秒のハイペースにも関わらず
番手の内田は追っ付け通しでレッツゴードンキを突っつく。
そのシングウィズジョイが2.8秒差の14着に沈んで
出遅れたミッキークイーン含め着内3頭が後方にいたのだから
レッツゴードンキは力を示し負けて強しの印象。

時計がかかって差しも決まってた前日と違って
新馬勝ちが33.3の上がりだったり1200ｍで去年以上の時計が出たり
8,10Rが前残りだったりしたのもあるのだろうけど
社台馬が玉砕覚悟で作り出したハイペースを
追い込んだ社台3頭で決まったのは
オークス同様偶然にしては出来過ぎな気もしないではない。

前回の日記に書いたように春のクラシック組では
ミッキークイーンレッツゴードンキ以外差があると思ってたし
結果的にもそれは証明されたと思ってるが
石坂勢2頭と共に相手候補としたトーセンビクトリーは
戦績的には例年なら少なくとも単勝10倍以上は付くはずで
母トゥザヴィクトリーなどから過剰人気ともいえるが
1000万クラスといえ混合戦を楽々勝ち上がった前走を見れば
力的には過剰人気とはいえなかったかと。
一方同世代のロカはどスローからの派手な上がりで新馬勝ちし
ハイペースになりやすい阪神JFで1番人気となったが
求められる能力の質の違いからも過剰人気だったといえそう。

またタッチングスピーチの前走も札幌では滅多に見れないので
もしまだな人がいるなら見といて損はないと思います。

馬券を買った5頭中4頭が4着までに着て外したわけだが
阪神外回りでより馬体の良かったディープの差し馬より
前に行く馬を上にしたのは無理があったかなと思うし
も少し素直に柔軟にした方がいいのかなとも思うが
ペースがあそこまで速くなければ当たってた可能性もあり
予想の内容としては悪いものでは無かったと思う。

内回りの秋華賞では勝ち馬より3,5着馬の方が面白いかも。
4着馬に関しては馬体的には長いよりは短い方が良さそうだけど
体力的には2400mくらいまではこなせそうも
気性的に難しくムキになってハミを噛んで走るので
ペースなどに左右される可能性は大きいと思う。
秋華賞だとより人気が下がりそうだけど
チューリップ賞を見て桜花賞で一押し候補にしたように
ペースが鍵を握るとは思うが引き続き狙いたい。
距離が延びることより直線が短くなることの方が影響は大きそう。

あと岩田はウオッカを気性的にマイラーにした例もあり
1レースの勝負強さは上回っても長期的視点で
馬を育てるという点では武や福永には及ばないかも。
可能なら掛かり癖のある馬でも見事に折り合える
外国人ジョッキーで見てみたいとも思う。