高松宮記念の馬場は内伸びではなかった!?

「あに言ってだー、こいつ」と思われるかもしれないし
ちゃんとレースを観てる人からすれば「何を今さら」かもしれない。

気付くきっかけは掲示板の書き込み。
外伸びの馬場でインに拘った云々かんぬん、最初は？でした。
そうだとしてもたまたま余力がない馬が内にいただけでは？と。

他にも気になる書き込みがあった。「砂煙」
もしかしてと思いレース映像を見直す。
確かに砂煙は上がってる。
続いてパトロールビデオを見る。
そこには少し奇異な映像が映ってた。
逃げた馬が直線で内を大きく（5頭分くらい）空けている。

更に土日の中京の芝の全レースを見てみた。
時間を巻戻すと土曜の大半は内伸びで間違いない。
前に行った馬がそのまま内を通って勝つことが多い。

異変が起き始めるのは多分土曜のメインくらいから。
土曜の最終では届かなかったが外の勢いが上回っている。
そして事件は日曜の4Rで起こる。
一番人気が逃げるも直線半ばで2頭に差され3着になる。
その2頭も人気だったんだけど
その後レースを重ねるにつれ内を避ける馬も避ける幅も増えていく。
そして4Rの一番人気の馬に騎乗してたのが福永J。
高松宮記念で直線外側に出したのは
良い意味でも悪い意味でもリスクを取らない
いつもの彼らしい騎乗だと思ってたが
どうやらそうではなかった可能性が高い。

なぜこうなったかなんのことはない単に内が荒れただけ。
「砂煙」はまるでローラーなどで固めたような書き込みだったが
ローラーをかければ必ず発表するし内が伸びる馬場になる。
そして砂煙は内側しか上がってない。
Bコース変更でほぼ荒れた部分は隠れたが完全ではなかった。
それに加えおそらく天候も影響してそう。
散水は週中に一度で当初の週間予報では日曜は全国的に雨だった気が。
ところが前日予報では名古屋だけ降らない予報。
ただ去年の天皇賞春で朝から晴れの予報を信じ
前日に散水して失態を演じたJRAが躊躇した可能性はありそう。
で砂煙の舞う水分量の少ないぱっさぱっさの馬場となり
馬場の劣化速度が高まったと考えると辻褄は合いそう。

これを踏まえて各馬の評価と次走への狙いを。
さすがのハイペースの影響か垂れた2頭の直後にいたミッキーアイルを
離れた4番手という絶好の位置から外に出して
最後にひょいと交わしたビッグアーサーは
レコードでのG1勝利もありより人気しそうなのを考えると・・・。

後方から掲示板に載ったエイシンブルズアイも悪くはないが
それより内で伸びあぐねた馬のほうが更に妙味はありそうな気がします。

反省点としてはハクサンムーンは今回買ってはいけなかった。
凡走自体の可能性は指摘してたしそれ自体は気にしてないけど
この馬の凡走条件に当てはまるのを想像するのは難しくなかった筈が
以前に2〜3回聞いていたその条件を忘れていたのだらどうしようもない。

もう一つはビッグアーサーの馬体や適正。
後の祭りだが情報収集した結果初めて着外となった前走の敗因は
どうやら中間順調さを欠いた影響がありそう。
で今回締まった印象としたのは間違いではなく前回が緩かった。
ただガチムチ＝淀は良馬場なら合わなそうと判断したのは間違いだった。
筋肉量が多いとエネルギー効率が悪くガス欠になりやすいから
スタミナを問われる条件は良くないのはわかっていた。
去年のヴィクトリアマイルも前が止まらずスプリンター寄りが上位で
こういう前が止まりにくく時計の出る馬場は
あまりスタミナを必要としないのもわかっていた。
ただその２つを結びつけることができていなかった。

高速馬場だから持ち時計で一番のビッグアーサーを本命にした人は
それほど難しいレースではなかったかもしれずお見事だし
馬体で適正をきちんと判断できる人からすれば未熟だろうが
まだ伸び代があると前向きに捉えとく。
ガチムチでもパワー寄りとスピード寄りの違いはあるのか
馬体、走法、血統などから今後検証していきたい。
間違いは素直に受け止め思い込みを修正できる柔軟な人でありたい。