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2017/09/03 10:30
日曜日で夏競馬も最終日
今年は2歳戦もそれなりに盛り上がったようで、ドリームパスポートの弟で新潟2歳Sを勝ったフロンティア、レイデオロの弟レイエンダ、モーリスの弟ルーカスといった良血馬が登場したほか、中京で上がり3ハロン32秒台の叩き合いを演じたワグネリアン、ヘンリーバローズ、そして新種牡馬オルフェーヴル産駒のラッキーライラック、ロックディスタウンなどなど、3歳クラシックを賑わせそうな馬を見ることができた。
近年は「ダービーからダービーへ」というサイクルをJRAが名言している通り、ダービー終了直後に2歳馬がデビューできるようになっている。これによって3歳未勝利戦も夏競馬で終了することになり、2歳馬のデビュー時期も以前と比べて早くなってきた。
しかし2歳馬を早期デビューさせるには、牧場でそれなりに仕上げる必要が出てくる。
だが、いくら牧場の施設が充実したとしても、牧場だけで仕上げきるのは難しいところ。ビッグレッドファームのように早い時計を出す例外もあるようだが、普通の牧場はそんな無茶な調整を行わない。
となるとトレセンに早期入厩という選択肢もあるが、厩舎では3歳未勝利馬を何頭も抱えるケースがあるので、馬の入れ替えがスムーズにできない場合もある。
前置きが長くなってしまったが、こういった2歳馬の早期デビューに大きく貢献しているのが『外厩』となる。
特に『ノーザンファームしがらき』の存在は、2歳馬育成のサイクルを激変させたと言っても過言ではないくらい。
普通ならば、
牧場
↓↓
東西トレセン
↓↓
デビュー
という流れが普通だが、『ノーザンファームしがらき』が稼働してからは、
牧場
↓↓
『ノーザンファームしがらき』
↓↓
東西トレセン(ゲート試験)
↓↓
『ノーザンファームしがらき』(再調整)
↓↓
東西トレセン(最終調整)
↓↓
デビュー
という新しい流れ作り、夏競馬の段階で2歳馬を何頭もデビューさせてきた。
まだ右も左も分からない馬がトレセン入厩から一気にデビューまで運ぶのは難しいところ。
普通ならば、ゲート練習によってストレスが溜まったり、トレセン内での早い調教で体力不足を露呈するなど、様々な問題が発生する。
だが、ゲート試験合格後に『ノーザンファームしがらき』で再調整することにより、更なる体力アップに繋げられたり、ゲート練習のストレスから解放できるなど、デビューに至るまでスムーズに調整できるようになった。
『外厩』といえば、短期放牧によるケアや入厩前の調整を行うところだが、2歳馬の早期デビューにも大きく貢献していることも覚えてほしい。
そして次週から始まる秋競馬では、『外厩』でジックリ調整されてきた2歳馬がドンドン登場してくる。