941件のひとこと日記があります。
2018/07/28 00:51
新たな指標
今週からJRAの公式ホームページなどで馬場の含水率が発表されている。良、稍重、重、不良の4種類は従来通り。それに加えて数字が発表されることで『稍重に近い良』や『重に近い不良』といった馬場の細分化が可能になる。
※添付画像
しかしながら、各新聞社の対応は後手後手になりそうだ。馬柱などのシステム変更は高額を要すること、上層部にこの案件の重要性が理解できていないこと、などがその理由。どこかの社が、含水率のデータを新聞に載せるようになってから真似をするという流れになるだろう。
競馬場によって路盤の材料などが異なるため、含水率と馬場状態の関係も競馬場によって微妙に変わってくることは覚えておく必要があるが、いずれにしろ、JRAも新聞業界も手探りとは言え、確かな情報が公開されることは喜ばしい限り。早々に導入している、ばんえい競馬では、この含水率が予想に占めるウェートは相当に高いと言われている。馬場の細分化に伴う血統や馬体の傾向を掴むことができれば、今以上に馬券で勝ちやすくなるはずだ。
では、今週の栗東坂路。4ハロン51秒台や、ラスト1ハロン11秒台がチラホラいたが、先週水曜のように続出していたというほどではない。調教の負荷や前半の入り、その馬自身のポテンシャルによるものが大きいと見ていいだろう。
また、気温に関して、助手や厩務員からは「1頭目と2頭目では体感温度が違う。2頭目の時間帯は馬には酷やで」との声。高額条件馬や期待度の高い馬が、涼しい時間帯に追い切られるのは当然のこと。後半の時間帯に好時計が少ないのは、そういう要因も絡んでいるようだ。