栗毛の超特急 ミホノブルボン

生まれた時は誰も期待していない平凡な馬だった

二流いや三流であろうその血統 しかしブルボンには流れる血など関係なかった「坂路の申し子」とまで言われるほど何度も坂路調教を繰り返し 鋼の筋肉を身に纏う「走るサイボーグ」に変貌する

デビューから連戦連勝 のちの「短距離王」と言われたサクラバクシンオーでさえもブルボンのスピードにはついて行けない 順調に皐月 ダービーを制し数々の良血馬達を一刀両断 競馬会の常識をぶち壊した

クラシック三冠に王手をかけた前哨戦「京都新聞杯」 当時実況の杉本アナが ゴール手前「一句」詠んでしまうくらい余裕の勝利であった

菊は距離という壁に阻まれ二着という結果 レース後怪我に泣かされ続け短い競走馬人生にピリオドを打つ

菊近し
淀の坂越え
一人旅 杉本 清