…人間万事塞翁が馬…

皆さんは好きな言葉ありますか？


こなバチは人間万事塞翁が馬（にんげんばんじさいおうがうま）が好きです。


いろんな捉え方があるそうですが、人間の「幸」「不幸」は予測のつかないものだ。
って意味の故事成語です。



中国の爺さん、飼ってた馬が逃げてしまう…


不幸や思てたら、逃げた馬が名馬を連れて帰ってくる…


よかったー思てたら、帰ってきた馬に乗ってた息子が落馬して怪我をする…


最悪やー思てたら、怪我してるお陰で徴兵されなかった…




的な話。目の前の出来事に一喜一憂するなって言葉みたいです。



でもこなバチは、
何が「幸」か「不幸」かわからないのなら、なんでも「幸」だととらえたいなー。
といった希望込みで好きな言葉なんです。（普段はネガティブなんですけどここだけポジティブ）





これって、人間だけのことじゃないよなー、って思います。



馬だって。




競走馬として生きていけることが「幸」か「不幸」か…

種牡馬として生きていけることが「幸」か「不幸」か…

乗用馬として生きることが「幸」か「不幸」か…

余生馬として生きることが「幸」か「不幸」か…



一般的に、競走馬を引退して乗用馬になることが救いのように書かれているけど。
そのことにも違和感を覚えるんです。



悪いとも思わないですけど。
「馬」によるんじゃね？って。




ある乗馬クラブでは、夏に１０鞍以上酷使されフラフラになりながら営業終了後に補液（点滴）されてる馬がいる。

十分な手入れがされず「けいくん」まみれの馬がいる。慢性的なフレグモでぶっとい脚の馬がいる。

余生馬では、削蹄してくれる人がいなくて蹄が曲がって刺さってる馬がいる。



一方で、優しいオーナーの元、毎日うまいもんもらって適度な運動をして天寿を全うする馬がいる。

自力で立てなくなった馬を、根気よく治療し、もう一度歩けるようになった馬も知ってる。（写真２枚目の馬）

馬が亡くなった後、オーナーが立ち直れなくなるほど悲しんでいる姿も見たことがある。



上に書いた良いこと、悪いことも、


人間のいう良いとされてること、悪いとされてることでしかなくて。



全ては「馬」による。んだなって思うんです。



鞍傷や拍車傷まみれでも、毎日飯が食えるからオッケー。幸せ。って馬や。


あのオーナー毎日来てブラッシングしてくるけど、まじウザい。
人間にベタベタされて。こんな生活なら死んだ方がマシやわって馬もいるかもしれない。



全ては「馬」による。



全ては「馬」によるから、「馬」の気持ちは分からないから。




こなバチはその「馬」に起こったこと全てを
この結果は、この馬にとって良かった。とポジティブに受け入れたいなと思ってます。



いいことも、どんな悲しいことも。（これはこなバチの気持ち）