『ライ麦畑で出会ったら』

★★★★☆(星4つ)

　舞台は1969年のアメリカ・ペンシルベニア州。
　演劇部の男の子(所謂"いじめられっ子")が『ライ麦畑でつかまえて』の舞台化(校内での)を計画。
　が、その為には【作者であるサリンジャーの許可が必要】という訳で、隠匿生活を送る彼を見付ける旅に出るのであった。
な、少年成長物語系青春ロード・ムービー。

　監督であるジェームズ・サドウィズの自伝的物語(初監督作)なんだけど、正直内容より雰囲気が勝る映画(勿論褒めてます)。

　撮影(ロケーション含む)が秀逸で、特に綿毛のシーンは今年一番のキュンキュン度。
ホンマ、素敵やん。
この数分のシークエンスを観る為だけに、もう一度映画館に行きたいぐらいです。

　キャストでいうと、主人公ジェイミーの良き理解者であり、彼に想いを寄せるディー・ディーを演じるステファニア・オーウェンが、役柄含めキュート過ぎます！
ソバカスっ娘萌えるわぁ〜(*´艸｀*)

　そして音楽も◎
特に、エンドクレジット時に流れた曲が、"スザンナ・ホフスのカロリー50％オフ"的歌声で、個人的にツボりました。

　ええ、勿論ググりましたよ。
Katie Herzigっていう人(有名？)の『Wish You Well』っていう曲でした。
興味がある方は是非。
穏やかな気持ちになりますよ。

　『ライ麦畑でつかまえて』に思い入れがある人向け、的なレビューがチラホラ見られますが、そんな事は全然ないですよ。
読んだ事がある人はより"分かる"とは思うけど、未読の人も十分楽しめる、普遍的青春映画ですから。
私？　当然未読です(笑