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2016/12/09 13:01
Odilon Redonに魅せられて
今日は、後輩の誕生日。
その子は去年美大を出たばっかりで
子供の頃から絵を描くのが大好き。
もちろん、
今の仕事にしている。
芸術はサッパリなわたしだけど
その子には色々と教えてもらう事が多い。
ただ、個人的に"芸術家の感性"は
やっぱり理解できないなぁ(笑)
好きな絵を聞いてみたときは
「ルドンの蜘蛛の絵が好き♪」って返ってきた。
るどん???フランスの画家だったっけ?
あんまり知らないから
『蜘蛛の絵』を見せてもらったけど
絶句Σ( ̄ロ ̄lll)。。。
なんでこの絵が好きなの??
「めちゃくちゃ可愛くないですかぁ?」と即答。
・・・・・・。
人の感性ってホントにわからない(笑)
※【オディロン・ルドン】
1840年〜1916年を生きた人。
フランスのボルドー生まれの画家。
本名はベルトラン・ジャン・ルドン。
ルドンの作品は素人目に言えば
大きく分けると2つ。
一つは白黒。もう一つはカラー。
生後2日で里子に出されて寂しい少年時代を送り
『内向的な性格の形成』に影響。
20歳の頃に植物学者と出会い、
顕微鏡の世界に魅せられ、その後の
『版画集』にも”植物学”が影響する。
その後も色々な作品を遺すことになるのだけれど
木炭や石板画も含めて白黒の世界。
どれも傍から見ると、
「暗い作品だなぁ」って言う第一印象。
そんな中で1880年に結婚し、
1886年に待望の長男が誕生するも
僅か半年で亡くなってしまう。
その辺りで描いた作品が先述の『蜘蛛』。
多分なんだけれど、
愛する息子が亡くなって心中どん底の時の
作品だったんじゃないかなぁ。。。
『蜘蛛』は1887年発表の作品だとか。
鮮やかな色彩を用いるようになったのは
50歳を過ぎるようになってから。
その間、オディロンさんに何があったのか??
今となっては知る由もないのだけれど
恐らく、これも彼が49歳の時、1889年に
男の子を授かって、心境の変化があったのだと思う。
息子の存在が、暗いオディロンの性格に
光を当てる存在となったんじゃないかなって感じた。
前半生の作品とはホントにまるで別人なのに驚く。
それだけ、芸術って人生と言うか
その人の生きざまを表すもの。
って感じるわかりやすい作品が多いかな。
まー、先述の彼女に言わせると
深くは考えないらしく、
やっぱり芸術とは感じるもの。
「わたし、ルドンと同じ中二病なんです(*´ω`*)」
・・・え
やっぱり芸術ってわからない(;・∀・)
わたしは同年代の画家なら
『印象派』が多いらしいから
ルノワールの方が好きかなぁ(笑)
最後に24歳おめでとう(*^^*)
今年も最高の一年になりますように。