競輪
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2019/11/19 07:00
ディープインパクトの訃報を聞いて 8/2付の日記
アグネスタキオンが
ラジオたんぱ杯を勝った時
ショックで眠れなかった記憶があるw
衝撃的なレースで子供ながらに
どんなに努力しても勝てない相手
のような？
競馬の歴史が
尽く塗り替えられそうな
歴代の名馬が
束になっても彼には勝てない。
そんな怖さと絶望感で一杯になった。
それと似た感覚を覚えたのが
ディープインパクトのデビュー戦。
ただ、タキオンがそうだった様に
「どうせ怪我しちゃうんだろうな」
との思いも同時にあった。
強い馬はそれだけ脚に負担が掛かる分
故障が多いとも言われる。
トウカイテイオーを
管理した松本省一氏は
ボクシングでのハードパンチャーは
強い衝撃を相手に与えるが
自身の故障も多いのに似ていると
テイオー独特の走法を例え
何度も骨折に悩まされた理由として
あげていたけれど
ディープのデビュー戦を見た解説者が
「故障しそうな走り」
と、感想を述べていたのを覚えている。
一見、テイオーと同じような
全身を使った走りに見えるから
なのかもしれない。
ディープの走法は科学的に見ると
むしろ故障しにくいと言われ
蹄鉄の減りも極端に少なかったらしい。
全く競馬に興味無いウチの母が
ディープの天皇賞・春を一緒に見て
「ホント綺麗に走る馬だねー」
と、感心していた事すらある。
ムダの無い走りと言うのが
一番シックリくるかもしれない。
私は落合博満氏の
現役時代のバッティングフォームが
滑らかで柔らかくて大好きだけど
ムダな動きが無く、柔らかで美しい
力感も無いと言う点では
似ている世界かもしれない。
それが“飛ぶ”なのかな？
まあ、そんな科学分析や戦績は
今更私如きが語っても仕方ないw
私は正直、
彼を歴代最強馬に挙げるのは
抵抗があった。
私の中で
【自分でレースを作れる馬】が
その項目の一つに入っているから。
能力を否定はしない
でも弱点が目立つのも確か。
当たり前の様に無敗で三冠達成。
でも、私はまだ
ルドルフ、ブライアンの方が上
だと見てた。
次走は有馬記念に決定。
中山適性は疑問に思ってたけど
まあディープなら負けないでしょ？
と、勝利を疑わなかった。
この時点で私は、
ディープには負けて欲しくないのが
本音だったのだと思う。
競馬を愛する人なら
歴史的名馬の誕生が嬉しくない人は
いないでしょ？
有馬記念の日はクリスマス。
学校も冬休みで
私は友達と銀座に居た。
電光掲示板で
【ディープインパクト伏兵に敗れる】
と流れているのを見て敗戦を知る。
想像以上にショックだった。
頭が真っ白になったからw
後で、当時まだ無冠の
ハーツクライに負けた
と聞いて、更にショックを受けた。
陣営がすごいのは、その後の三ヶ月程で
折り合い等含めて課題を克服し
スケールアップさせた事だと思う。
翌年の凱旋門賞は
勝利を信じてただけに
敗戦はかなりショックだった。
私はディープインパクトは
生でレースを一度も見てない。
正直、今になって
一度くらい見に行きたかったな
と後悔してる。
種牡馬として活躍するのは
誰もが確信してたとは思うけど
国内も含め、
海外でも活躍馬を多数輩出するとは
私の予想を遥かに上回った。
私が見てきた中では
文句なしにNo.1の名馬。別格。
去年、かろうじて
社台SSでディープに会えて
本当によかった。
今となっては
私の中で宝物の思い出。
警備員さんのお蔭で
ディープに人参をあげさせてもらった。
人参が大好きらしい。
そう言えば
彼も実は馬だったっけw
人参のどさくさに紛れて
おでこをナデナデさせてもらったw
歴史的名馬が
こんなに人懐っこくて
可愛いなんて. . .
ディープが幸せだったのかはわからない。
事実上の過労死。
人間を恨んでいてもおかしくはない。
でも、私の感じたディープは
綺麗な優しい瞳で
人に恨みを抱く様には見えなかった。
本当に純粋で、人間を信頼していて
期待に応える頑張り屋さん。
そんな印象を持った。
ディープインパクトの名前の由来。
セールで瞳がキラキラとしていて
オーナーも衝撃を受けたから、だとか。
今思い返すと妙に納得。
運動神経は勿論だけど
人と絆を築く上で性格も最高だったのだと
今は感じてる。
頂いた、たてがみは
お守りの様にして大切にしています。
あなたは日本競馬の至宝。
どうか安らかに。
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