キングカメハメハも逝く　8/12付の日記

ディープインパクトに続いて

キングカメハメハの訃報が届いた。


やっぱり

嬉しいお知らせではない。

心配はしてたけど早過ぎるよ...


前途洋々な後継者がいる。

彼らに血をずっと　

繋いでいってほしい。


彼の世代はハイレベルで

面白い世代だった。


素人が薀蓄を語っても仕方ない。

思い出を綴ってみる。


この世代で

私はメイショウボーラーを応援。

大好きなシャトルの仔。


ボーラーはデビュー4連勝。

朝日杯で大外枠ながら2着。

早熟の天才だった。


年明けの弥生賞2着、皐月賞3着。

得意のマイルに戻れば...


それで迎えるマイルカップ。

これまで一度も

コスモサンビームに先着してない。


だからサンビームにさえ勝てれば...

なんて私は思ってたんだけど　


【キングカメハメハ】

の台頭。


存在は一応知ってはいた。


中学校で仲良くなった男の子が

デビュー以来の

大ファンだったから。


同年代で競馬トークできる子なんて

なかなか居なかったからw

彼とのお話は、とても楽しかった。


でも、マイルCで

彼の好きなキングカメハメハと

私の好きなメイショウボーラーが当たる。


私はボーラーを信じてたけど

彼はもっと強気。


友達は家族で競馬場に見に行くと。

お父さんも競馬が好きで

家族でたまに見に行くらしい。


母子家庭の私は

お父さんがいるのが

「羨ましいなぁ...」とか思いつつ


今思うと

一緒に連れて行って貰えば良かったw


キングカメハメハは私の中で

“京成杯で負けた仔”

のイメージしかなかった。


皐月賞3着の方が格上。

なお且つマイルなら負けないでしょ。


私はやっぱり

「敵はサンビーム」と。


レースは言うまでもなく

キングカメハメハの圧勝。


振り返ると


キングカメハメハにとって

マイルCがベストパフォーマンス

だったように思う。


よく考えたら

父も祖母ミエスクも世界的なマイラー。

マイルがやっぱりベストでは？


マイルCの翌日


学校で友達がすごく興奮して

「やっぱり大王が最強！」

って喜んでたなぁ。


ボーラーもサンビー厶も

手も足も出ずの完敗。

ぐうの音も出ないとはこの事。


でも、

身近に競馬を話せる人がいるって

本当に嬉しい♪


自分の事の様に嬉しかった。


彼はボーラーの写真も

撮ってきてくれた。


ダービーも

家族で見に行くと聞いた。


ダービーの翌日は衝撃だった。

友達が日焼けして真っ黒に〜(・o・)w


5R位からパドックに陣取って

“大王”に最前列で拝謁した

って...w


あなたも好きねぇ？（笑）


金子真人オーナーは

キングカメハメハがダービー初制覇。　


安藤勝己騎手にとっては

生涯唯一のダービー制覇になった。


ダービーは一度勝てば十分すごい。

オーナーがおかしいw



2004年のダービーデーは

真夏並みの暑さだった。


後に“死のダービー”なんて

比喩される事にもなる程、

レースも厳しい展開。


何頭かレース後に実際死亡してる...


キングカメハメハの

ダービーレコードは、個人的に

今のレコードよりすごい。


その代償か、

夏休み後に神戸新聞杯こそ

勝利したけれど故障。


あっと言う間に引退。


後の存在感を考えたら

現役生活1年に満たないのは

短すぎるなーって思う。


故障すれすれの調教を積んだからこそ

あのパフォーマンスだった

と言う世界もあるし

故障は覚悟の上だったとは思う。


後になって振り返ると

ディープと1歳差。

やっぱり対決が見てみたかったかな。


...ディープはハーツに負けた

って事は...？

なんて事が、言えない事もない。


私は

『故障しないのが才能』

だと思ってるけど。


たまーに思う事がある。


近年はずっと

種牡馬リーディング2位。

十分すごいけど、


もし、ディープが居なかったら

キングカメハメハがここ数年

ずーーっとリーディングだったわけ。


そうしたら、今回亡くなった時に

キングカメハメハは顕彰馬に

なれてたんじゃないかって。


それも全て運命のイタズラ。


なんか『アマデウス』の

モーツァルトとサリエリの関係を

連想してしまうような...


神は私を産みながら

何故ディープインパクトを産んだのですか！

と、自らの運命を呪う。


...なんてセリフは

彼には似合わないかな。


あなたは誇り高き

『大王』なのだから


安らかに。

2019 年8月12日