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2020/01/20 11:00
アベレージか一発長打か
野球では『エース』と『4番』
の対戦が、重要かつ
華のある役割だと言われる。
強いチームには大体
絶対的なエースと4番が居て
核となる働きをしている。
アマチュアだと『エースで4番』
は、一昔前によく居たらしい。
最近はあまり聞かないかな。
昔のパ・リーグの動画を
観たりすると、
あまりのお客さんの少なさにまず驚く。
特に川崎球場かな(笑)
昔のパ・リーグは
世間の注目度が低いのもあってか
一晩中お酒を飲んでそのまま試合だとか
野生的で破天荒な人が多かったらしい。
某O木監督とか
The パ・リーグってイメージ(笑)
セ・リーグの巨人が
組織的な集団で勝利を量産したのとは
良くも悪くも真逆な印象。
“個”が強いとも言える。
パ・リーグに近代化革命を起こした
と言っても過言じゃないのは
元・巨人の広岡達朗氏。
いわゆる『管理野球』で
選手にはかなり嫌われたらしいけど
結論から言えば
【西武の黄金時代】
と、後に讃えられる事にもなった。
1985年のシーズン終了後
落合博満選手(当時)が
「エースの村田(兆治)さんが17勝。
4番の俺は3冠王なのに、
首位の西武とは15ゲーム差を付けられた」
と、雑誌の対談で語っている。
エースが抑え、4番が打つ。
典型的な“強いチーム”の
イメージだけど...
トップレベルになると
それだけでは勝てないらしい。
個人の成績を見てみると
西武のタイトル獲得者は工藤投手の
最優秀防御率1つだけ。
『個』のレベルは平均すると高いの
だろうけれど、意外と突出は
していないのが少し驚かされる。
ベストナインは共に4人ずつ
西武 4人(東尾、伊東、石毛、金森)
ロッテ4人(落合、西村、横田、L.リー)
個人のタイトルだけで言えば
ロッテの方が多いって事になる。
他にも要素は沢山あるけれど
戦力は本来互角に近かったはず。
肝心の采配については稲尾監督が
微妙だったとも聞くので(笑)
ただ、『個』を引き上げる事
引き出す事に関しては
素晴らしい人だと思う。
多分本来はコーチ向き。
この『個』と『組織』
ホームランとアベレージ
オリオンズとライオンズの関係は
競馬で例えるなら
ディープインパクト産駒と
ステイゴールド産駒の傾向にソックリ。
牡馬3冠馬を始め、個性の塊
そんなスターを量産した
ステイゴールド。
優等生で早くに勝ち上がり
平均的にレベルの高い仔を輩出した
ディープインパクト。
リーディングは
ディープの圧勝続き。
結局アベレージ型が
この世的には
勝ち組なのかもしれない。
組織を運営するにおいては
非常に参考になる話。
でも、一ファンは
個性を見たい。カリスマに出逢いたい。
私もそちらの方が魅力を感じる。
イチロー選手や野茂選手ら
多くの個性や魅力を引き出した
O木. ..仰木監督は、その典型的な成功例。
落合氏はドラゴンズの監督に
就いてから「うちにスターはいらねえ」
と、確か語っていた事も。
結果、何度も優勝したけれど
ファンは減って行ったとか。
私は落合野球大好きだけどね。
でも確か
「選手は自分の事だけ考えればいい。
その個性をまとめるのが監督の役目」
と話していたから
本来は“個”の軍団パ・リーグ的な
考えなのかなとは思う。
稲尾さんを反面教師にしたのかも?(笑)
サラブレッドセールで
もし同じ値段なら
ディープ産駒を落札するか
ステイ産駒を落札するか...
私は人のお金ならステイ
自分のお金ならディープかな(笑)
ディープもステイも
同じくらい好きなのが前提で。
理想はね...
平均的にスターを出す事(笑)
でも現実は無理。
サンデーサイレンスくらいかな。
日本の歴史では。
組織運営ならアベレージを追い求めて
スターの出現も少し期待するのが
一番無難だと思ってはいるけれど
人生無難ばかりではつまらない。
自分だけなら失敗覚悟でギャンブルも
やってみた方が楽しいはず。
イチローか松井か
ディープかステイか
所詮は好みで
人生に正解は無いから。