ナムラコクオー

阪神8Rで勝ったのは6番人気のナムララオウ。
あのナムラコクオーの甥にあたる血統である。

コクオーはナリタブライアンと同期で、NHK杯など重賞を3勝してダービーでもブライアンの6着と健闘した。
その後はプロキオンSを勝ったのみと振るわず、高知競馬に転出。
最初はなかなか結果を残せずにいたが、99年の2月に現地での初勝利を挙げると、そこから今までの不振が嘘のような快進撃を見せた。
ボロボロになっても頑張り続ける彼の姿を、いつもみんな応援し続け、いつしか彼は高知競馬のスターホースになっていた。

ラストランは2003年の9月。
これが実に47戦目であり、盟友ナリタブライアンの死から5年が経っていた。

今彼は土佐黒潮牧場で元気に暮らしている。
コクオーを訪ねて、多くのファンが足を運ぶという。
私もいつの日か、土佐の地に彼を訪ねてみたい。
そしてラオウをはじめとする彼の一族にもエールを送りたい。