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2017/02/05 11:01
思い出の東京新聞杯
東京新聞杯といえば、2人のホースマンが有終の美を飾った92年を抜きにしては語れない。
2人のホースマンとは勝ち馬ナルシスノワールに騎乗した菅原泰夫騎手と、管理していたこの日記ではお馴染みの(笑)田之上勲調教師である。
マイネルヨースの逃げを2番手で追走し、絶妙のタイミングで追い出してダイナマイトダディの追撃を封じた菅原騎手の騎乗はまさに絶品。ナルシスノワールには左回りだと外へ張る癖があったのだが微塵も感じさせなかった。当時なんで引退するのかと不思議で仕方なかった。
田之上調教師も見事に花道を飾った。その後最後の出走馬となったワンダーリゲイリアでも勝利し通算612勝。
私が見るようになってからの重賞勝ちは以下のとおり。
オープンツバメ(北九州記念、小倉記念)
アチーブスター(桜花賞、ビクトリアC)
シンモエダケ(シンザン記念、阪神4歳牝馬特別)
ニルキング(デイリー杯3歳S)
サツキレインボー(阪急杯、スワンS)
ナルシスノワール(スプリングS、スワンS、東京新聞杯)
そして「九州産馬の天皇賞」霧島賞の勝ち馬トリコロール、ソウキジン。
うーむ地味だ(笑)。アチーブスターも「武邦彦に初のクラシックをもたらした馬」であり、調教師の名前が思い出されることはほとんどない。
それでも競馬ファン「にるきんぐ」は常に田之上厩舎の管理馬とともにあった。
あれから四半世紀。田之上氏は102歳(訃報は聞かないのでご健在だと信じている)。菅原氏は調教師としても定年を迎える。
「田之上ロス」を克服するのは大変だったが、いつの間にか私の競馬ファンとしてのキャリアも「田之上後」のほうが長くなってしまった。それどころか来年には人生の80%を競馬ファンで過ごしていることになる。もう後戻りはできないな(笑)。