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2017/02/26 03:04
ミホノブルボン
「坂路の申し子」「四つの尻を持つ男」が亡くなった。合掌。
この馬こそ、今も続く「西高東低時代」の象徴的存在だった。すでに80年代の終わりから芦毛2強やスーパークリーク、メジロマックイーン、トウカイテイオーらの出現でJRA開闢以来の「東高西低」は終わりを告げていたが、700万円の安馬が坂路で鍛えに鍛えて2冠を制したことが「持てる栗東」「持たざる美浦」の違いを鮮明にし、栗東には希望を、美浦には絶望をもたらしたと言っても過言ではないだろう。
「鍛えて強い馬を作る」戸山イズムは今も継承されているのだろうか。一頭の強い馬を作るためなら何頭も壊していいということでは決してないが、以前も触れたように、今トレセンが「鍛錬の場」でなくなりつつあることには憂慮の念を抱かざるを得ない。
オーナーの理解と協力が前提となるが、血統的バックボーンを持たなくても鍛えて、鍛えて、使って、使って頂点までのし上がる馬をまた見てみたい。