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2017/04/16 11:55
思い出の皐月賞2
今年の皐月賞の焦点は「ファンディーナ牝馬69年ぶりの制覇なるか」に絞られてしまった感があるが、牝馬の参戦といえばダンスダンスダンスの1991年を思い出さずにいられない。
1991年は坂路調教、持ち乗り制度等によるパワーアップを背景に、本格的な関西馬による関東侵攻が始まった年である。牡馬クラシック戦線も例外ではなく、共同通信杯、弥生賞、スプリングS、若葉S(当時中山で施行)と関東の前哨戦を関西馬が総なめ。結果皐月賞は出走18頭中関西馬が10頭と半数を越えた。
ダンスダンスダンスの参戦はそんなふがいない東男どもに活を入れるためというわけではなく、柄崎調教師によると「オークスまで間隔が空き過ぎるのとオーナー(サンデーレーシングの前身)の要請」だったらしい。当時それなりの話題になったとは記憶しているが、当日は15番人気で勝負になるとはまったく思われていなかった。
結果は大健闘の5着。レース直後の
大川慶次郎「びっくりしたのはダンス…ダンス…」
堺アナ「ダンスダンスダンスですね」
という会話に思わず噴き出してしまったことを覚えている。
だがこの激走の代償は大きかったのか、ダンスはその後1年近く休養。復帰後条件戦は勝ったものの重賞戦線で活躍することはなかった。この後バウンスシャッセまで挑戦者が現れなかったのはこの影響もあったのでなないか。
ファンディーナは勝てるか。ダンスは揉まれながらもひるまず追走し、直線テイオーの内からしぶとく伸びてあわや3着という5着。はっきり言ってファンディーナにこういうレースはできないだろう。揉まれず他馬とは別のレースをして勝ち切れるか。ハードルは高いが、ひょっとして歴史的名牝の誕生に立ち会えるかもしれない。楽しみにレースを迎えたい。